MAKI K– Author –

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「蔵くら」ライブ
8月17日に駒込のクラフト・ビール専門店「蔵くら」(https://www.instagram.com/kurakura.beer/)でライブを行いました。相方の電子ピアノはいつもの筒井一貴さん。プログラムは 1) マリー 『金婚式』2) クライスラー 『クープランの様式によるルイ13世の歌とパヴァーヌ』3) コレッリ 『ラ・フォリア』(チェンバロ伴奏)4) ボッケリーニ 『メヌエット』5) クライスラー 『プニヤーニのスタイルによる序奏とアレグロ』6) パラディス 『シチリアーノ』7) パガニーニ 『カンタービレ』8) ... -
2024年のクレモナ・ムジカ(モンドムジカ)
例年通り、9月の最終日曜日を含む金曜日からの3日間、クレモナのFierra di Cremonaで欧州最大級の楽器展示会が行われました。2015年に初めてクレモナムジカを訪れてからコロナ期間中以外は毎年通っていますが、この10年間でかなり様変わりしています。 毎度恒例の初日の列。ここからは大きさはわかりませんがとても広い展示場が二つ使われています モンドムジカの前身はクレモナ市内で行われていた弦楽器製作者の展示会ですが、次第に規模が大きくなり、ピアノやギターなどの展示も行われるようになり、近年は管楽... -
トリエンナーレ2024
今回は少しクレモナのレポートをしっかり書いてみようと思います。 最初はトリエンナーレです。ことしは3年に1回のトリエンナーレの年でした。 Triennaleとはイタリア語で「3年に一度」という意味です。英語だとtrienrial。2年に1度だとbiennaleです。もともとは美術博覧会を指したようですが、クレモナでは現在は3年に一度制作コンクールが行われているので「トリエンナーレ」が固有名詞のように使われています。 表彰式はポンキエッリ劇場で行わわれます。今回はボックス席でした。 トリエンナーレのシステム... -
オリンピックとそれにからむ政治についてのあれこれ3
(5)経済効果とやらを検証してみる 私は東京にオリンピックを招致する話が持ち上がった時に、「オリンピックなどにお金を使うなら、確実にやってくる関東大震災に備えるべきだ」と主張してきました。「東京に直下型の大地震が起こったら残ったのはオリンピックの施設だけだった」などというブラックジョークすら想像してしまいました。 1)東京都の経済効果の見通しについて オリンピックという錦の御旗があると、インフラに対する投資がやりやすいという側面は否定できません。「耐震化工事」などというと... -
オリンピックとそれにからむ政治についてのあれこれ2
(3)東京オリンピックの招致のいきさつと根本的な問題 長い間、東京オリンピックは「復興オリンピック」と主張され、「未曾有の震災から立ち直った日本を世界にアピールし、被災地再生のシンボルとする」と言われてきました。しかし、東京オリンピックが「いつ」「誰によって」「どのように」招致されるに至ったかはほとんどの人が忘れているのではないでしょうか。 1)東京にオリンピックを誘致することになったのはどのような経緯か 今回のオリンピックの招致を最初に言い出したのは石原慎太郎元都知事で... -
オリンピックとそれにからむ政治についてのあれこれ
オリンピックが「無事」閉幕しました。私自身はまさかこの状況下で本当にオリンピックをやるとは思っていなかったので衝撃なのですが、オリンピックについてあれこれと考えさせられた日々だったことも確かです。感染者が爆発し始めた7月最終週になっても、テレビはオリンピックのオンパレード。相変わらずの「御涙頂戴」の大安売りです。長い間精進し続けた全てのアスリートには最大限の敬意を払いたいと思いますが、それにしても日本および日本国民の情けなさを露呈し続けた日々だったように思います。 (1)... -
ヴァイオリンを弾きたくなった!!
ブログを更新する気持ちになれず、ほったらかしでしたがいくつか取り上げてみようと思います。ひとつは「ヴァイオリンを弾きたくなったこと」お前はプロだろ、という突っ込みはなしにしてください(笑) 僕にとってはとても真剣な話です。これまで15年くらい、実はヴァイオリンを「自分のために」弾くことが苦痛でした。何かを練習しようとすると、常にチェックモードになってしまいます。曲を練習していても、「このフィンガリングなら手の小さいあの生徒は弾けるかな」とか「このボウイングだとあの生徒は難し... -
新型コロナで思ったこと・・・その2
「新型コロナ」で思ったこと(3)感染拡大を防止し損なった政府の方向性の誤り 現在、日本の感染者数、死者数は他の地域に比べて多い方ではありません。その理由としてはさまざななことが言われています(BCGの接種率、国民性、医療保険の問題など)。さまざまな原因が複雑に絡み合った結果だろうとは思いますが、それにしても現在の状況はあまりにもお粗末です。その原因を作ったのは、明らかに政府です。 武漢で感染が拡大した当初に隠蔽を図った中国政府の責任は重大です。しかしそれと同様に、貴重な時間を浪... -
新型コロナで思ったこと・・・その1
(1)私の状況から 緊急事態宣言が4月7日に発出されてから20日が経ちました。61年の人生で感染症によるこれほどの事態は初めてのことです。みなさんの生活にも大きな影響が出ていると思いますが、思うことがあっていくつかのことを書いてみようと思います。ブログを読んでくださっている方はご存知だと思いますが、私は東京の駒込で音楽スタジオを経営しています。経営しているといっても会社組織ではなくあくまで個人事業主です。主にレッスンを行うと同時に、各種の講習会、アンサンブルのレッスン、そし... -
オールドか、モダンか・・・ヴァイオリン博物館のコンサートで思ったこと
ここ何年か、「ストラディバリとモダンのどちらがよいか」という話題を目にします。フランスでの実験が5月にも読売新聞に掲載されましたが、パリ大の研究者は何年も続けてこうした実験をしていて、いずれも現代楽器に軍配が上がった、との報道がなされてきました。以前からこの実験結果には疑問を感じていたのですが、クレモナで聴いたコンサートで、まさに感じていた疑問の答えが出たような気がしたので、少し長くなりますがまとめてみます。 聴いたコンサートは、博物館恒例のお昼のコンサートです(毎日で... -
St. Rita教会コンサート
22日のメンバーとの会食。背景には塔が写っています 今回の企画の発端となったSt. Rita教会でのコンサートは、私ひとりの思い入れからスタートしました。当初は、クレモナの楽器を集めて、私が率いてヴィヴァルディやコレッリなどバロックをやろう、と思っていたのですが、2月にクレモナを訪れてから、考え方をかなり修正しました。理由は、二つありました。 練習の総指揮を取っていただいた津留崎さん。要求は厳しく、何度も何度も修正を繰り返しました ひとつは、ワークショップがかなり大掛かりなものに... -
講演はイザイとは・・・しかし、素晴らしい若手の演奏家に出会いました
11日に、大阪の藍野大学で行われた講演会&コンサートに出かけました。 ●心理学と医療と音楽の融合について・・・「イザイの音楽の心理的考察」前半は、藍野大学学長の武田雅俊氏の講演。表題から想像されるものではなく、イザイとは全く無関係の内容に、正直、かなり落ち込みました。表題から期待したのは、・イザイの音楽はなぜ、どのように人に訴えかけるのか、を、音楽的、楽理的ではなく心理学的考察によって読み解く。もちろん、「情緒的」「ロマンティック」などの説明ではなく、「音楽が人にどのように影... -
被災者の方には心よりお見舞い申し上げます
東北地方で未曾有の大地震が起こりました。想像を絶する津波被害で、命や日常を突然剥奪された多くの方々のことを思うと、いたたまれなくなります。 千葉や茨城の友人、福島の生徒など、直後は心配でしたが、私の周辺ではさいわいなことに全ての人と連絡がつきました。まだ安否がわからないたくさんの人たちが、1人でも、少しでも早く見つかることを祈っています。 私自身、阪神大震災では被災地で4ヶ月間働いていましたので、映像を見ていてその恐ろしい光景を思い出してしまいました。被災地では、これから過... -
第16回音楽理論講座
去る10日に、私のスタジオで理論講座を行いました。いろいろなことがあって2年ほど中断してしまいましたが、今年からできるだけ毎月行なうように心がけています。 そもそも、私がこうした講座をやろうと思ったのには、二つの理由があります。ひとつは、音楽理論が普通のアマチュアに取ってとてもとっつきにくいものではないかと感じたことと、レッスンで理論的な話をできるだけしなくて済むように、同じ話ならまとめてしてしまおうと思ったことです。ただでさえ話し好き(というか、説明好き)の私ですから、レ... -
つかの間の休日・・・でもやることは同じ(笑)
公私ともにお世話になっている大三元さんのお誘いで、土曜日に甲斐大泉にあるペンション、ハイム・デ・パウゼにお邪魔させていただきました。大三元さんの会社員時代の同期のご友人を中心にした、総勢20名ほどの集まりです。弦楽器を弾く人あり、クラリネット、ギター、リコーダー、歌、それにプロのシャンソン歌手もまざって、まさに音楽三昧の1日(半日)でした。 以前からお誘いを受けていたのですが、最近の「超多忙」で土曜日が休める日が全くなく、秋の小さなコンサートが流れて空いた隙間に、私に合わせて... -
楽曲解説講座
初めての企画として、名曲を解説する講座を行ってみました。曲目は、スプリングソナタの第1楽章とクライスラーの「プニヤーニのスタイルによる前奏曲とアレグロ」です。 こういう企画をやろうと思ったのは、実はかなり前です。レクチャーコンサートをやり始めて、諸事情で続けられなくなってしまった時に、「何か替わりのことができないだろうか」と思ったことがひとつ。自分としては思い入れのあった企画なので、できなくなったことがとても残念でした。もうひとつは、最近、私がやっていることを何とか少しでも... -
弦楽器フェア2011
恒例になった「弦楽器フェアツアー」に行ってきました。 私のレッスンの最大の方針は「楽器をきちんと鳴らすこと」です。どんなベテラン(や音大生)でも、最初に要求されるのは「開放弦をきちんと鳴らすこと」です。これがなかなか難しいのですが、結果として、始めて数年のレイトスターターでも、私の生徒は、音はいっぱしです(笑)。 その結果として、楽器に対する不満が「表面化」するのが早いのです。 私は、最近の新作楽器の多くに、実は大いなる不満を抱えています。最大の理由は「プレス耐... -
ボウイングと呼吸
ヴァイオリンを弾く時の「呼吸」について、最近入った生徒さんからいくつかの質問を受けました。簡単ですが、少し触れておきたいと思います。 1)ヴァイオリンを弾く時に意図的に呼吸することは、基本的にはないものと思うこと いまだに、「ダウンは息を吐く、アップは吸うこと」という指導を受けている生徒さんが多いことに驚かされます。中には、最初の開放弦のボウイングで、「ダウンは吐いて、アップは吸って、できるだけ大きく呼吸をして自然に弓が上下するようにしましょう」という練習をさ... -
「ザッツ」ってなんだ???
最近、あるアマチュアオーケストラのコンサートマスターからこんな話を聞きました。 「指揮者に、もっとザッツを出せ、と言われる。他のパートが出るのを間違えるのは、コンサートマスターがきちんと動いてみせないからだ、と言われたけど、コンサートマスターって、そんなにザッツを出すものなの?」 うーん、とうなってしまいました。アマチュア・プレーヤーならともかく、指揮者がそういうことを言うとは・・・ こういった勘違いは、アマチュアのベテラン奏者に多く見られます。「トップの仕事はザッツ... -
毒きのこに当たった!!
やはり、キノコは怖い・・・((((;゚Д゚)))) と、びっくりさせてごめんなさい。 今日は、守谷市の児童施設でのクリスマスコンサート。対象は「未就学児童と親」です。この施設でのコンサートも、すでに4年目。毎回、たくさんの親子のみなさんが聞きにきてくださいますが、昨日は特に多く、約100組(200人以上!)になりました。 聞きにきて下さったみなさん、ありがとうございました。 プログラムは、 サンタが街に... -
キノコの毒は取れたけど・・・替わりにバッハがぐるぐる/コンチェルト体験会@守谷
25日、今年最後の行事が、守谷市でありました。題して「コンチェルト体験会」 これまで数年間、守谷市で子どものためのアンサンブル・セミナーを続けてきました。ピアノの子どもたちと私のヴァイオリン、それに、チェロを加えたアンサンブルを体験してもらうこと、アンサンブルを通じて、音楽にもっと「近づいて」もらうことがその狙いでした。毎回、レッスンをすると変化する子どもたちを見て、とても楽しい体験をさせていただいてきました。 今回は、ある意味でその「総集編」でもありました。 曲は、バッハの... -
オーケストラCONSONOのコンサートまであと1週間!!
来る22日に、オーケストラCONSONOの初めての演奏会があります。私の活動をご存知の方なら、発表会もずっと「CONSONO21」という名前で行なってきましたので、この名前にピンと来たはずです。 ------------ Orchestra CONSONO 1st Concert ------------- W. A. Mozart Symphony No. 41 in C Major, K.551 F. J. Haydn Cello Concerto No. 1 in C Major, Hob. VIIb/1 L. v. Beethoven Symphony No. 5 in C minor, op.67 チェロ独奏 津留崎直紀指揮 柏木真樹 1月22日(日)13:30 開場 1... -
ガーリックとヴィブラート
料理好き、食べ物好きである。あちこちに書いているので、私が書いているものを読んで下さっている方は、よくご存知だろうと思う。 昔、トマトソースを作る時に、ベーコンや玉葱を入れていた。オリーブオイルに、ニンニク、玉葱を入れてよく炒め、ベーコンを入れてトマトを入れて煮込む。これはこれで「まずくはない」のだが、それほど積極的に作ろうと思わせるようなものではなかった。それがある日、ガーリックオイルを作る方法を学んで、トマトソースの作り方が全くかわってしまった。それ以来、大好き... -
ジョブズの死
音楽とは直接関係ありませんが・・・ スティーブ・ジョブズが56歳の若さで亡くなりました。アップルのCEOを退いた時、「もう長くはないのでは?」と思ったのですが、それにしても予想以上に早い訃報にびっくりしています。 私が初めてMacを買ったのは、もう20年も前のことです。当時は目が飛び出るほど高かったのですが、中古で何とか購入したマシン(ⅡFX)が、私にとってはMacデビューになりました。それ以来、数えてみるともう7代乗り継いでいることになります。現在は、MacBook Airをメインマシンに... -
東北大震災に思う/歌舞音曲を生業とするもののつぶやき
東北地方を襲った信じられない規模の地震から一週間が経ちました。原発の暴走という大きな問題も発生し、計画停電などを含めて被災地の報道が相対的に減ってきましたが、被災地での厳しい生活は、これからが長い道のりです。 亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると同時に、被災者の方たちの生活が一刻も早く復旧することを切に念じています。 大震災の報道を見ていて、私は16年前の阪神大震災を思い出さずにはおられませんでした。 阪神大震災が発生した時、私の仕事の中心は家庭教師でした。たくさんの生徒に... -
第14回音楽理論講座が終りました
21日に、予定通り音楽理論講座を行いました。東北大震災の直後でレッスンのお休みも多く、やろうかどうか悩んだのですが、お休みの連絡が思ったより少なく、思い切って挙行しました。15名の参加者がありました。このような状況で参加された方々の熱意には、頭がさがります。 今日の話の中心は「リズム」でした。 リズムを理解すること(リズムとは何か、ということ)は、実はとても大変です。「リズムが悪い」という指摘が何を指しているのかは、場面によっても全く異なることがあります。そうした混乱を整理して... -
20110328の日記/震災について思う
震災以来、精神的にかなり不安定です。恐らく、日本中のみなさんがそうだと思うのですが・・・ あれこれ考えていて、落ち込んでいる原因がふたつあることに気づきました。ひとつは、阪神大震災の時のことを思い出してしまうこと。直接被災した訳ではありませんが、ほぼ3ヶ月、被災者と一緒に生活をしてそれなりにトラウマを抱えてしまいまい、PTSDのような症状を呈していたこともありました。落ち着いてはいたのですが、避難所の生活をテレビで見ていて、涙がとまらなくなるようなことがあります。これは、解決法... -
今年は静かに咲いています/六義園のしだれ桜
「津波は天罰」だと思っているやんごとなきお方は「花見は自粛しろ」だそうですが、あの方にだけは言われたくないと思うのはわたしだけ? 六義園のしだれ桜は、今日あたりからが見頃です。ここ数年はとても有名になって、連日ニュースショーで紹介されていたので、この時期になると本郷通りが観光バスの駐車場のようになっていましたが、今年はとても少ないです。 毎年人気のライトアップも中止。もちろん、電気のことを考えるとやむを得ないかもしれませんが、やはりなんとなく寂しいものですね。被災地に咲く桜... -
表現することは準備すること
久しぶりに、音楽日記を更新します。 震災以来、公私ともにさまざまなことがあり、なかなかブログを更新する気になれませんでした。その間に、私を取り巻く環境も少し変化しました。これからは、短くても少しずつ更新しようと思います。(仕事の合間の休息、または「逃避」かもしれませんが/笑) 今日のテーマは「表現することは準備すること」 発表会(今年は残念ながら中止になってしまいましたが)やアンサンブル合宿をやっていると、生徒たちが少しずつ成長していることがよくわかります。最初は楽譜を追いか... -
9月の「さくらの杜コンサート」
9月は、老健施設「さくらの杜」でコンサートを行いました。 今年は、猛暑と「節電」で、お年寄りには辛い夏だったと思います。私たちがコンサートを行っている他の施設では、何人もの入所者が亡くなられたとも聞いています。長い間の日本の経済政策、福祉政策の愚かさをここで論じても仕方ありませんが、しわ寄せがいくのはこうした高齢者たち。暗愚な政治に何をすることもできない私にとって、少しでもみなさんの楽しみ、喜びになるパフォーマンスができること、次を楽しみにしていただける演奏をすることが、自... -
アンサンブル合宿@山中湖
恒例のアンサンブル合宿を9月の連休に行ないました。 合宿を始めた当初は、とにかく、レッスンでのデュエット以外の経験に乏しい生徒が多かったので、さまざまな形のアンサンブル(できれば弦楽四重奏)を経験させる、という目的でした。最初のころの生徒の演目を見てみると、ヴァイオリンの3重奏、4重奏や簡単なアレンジもののカルテット、アンサンブルがほとんどです。しかし、続けて参加している生徒たちはどんどんレヴェルが上がり、今年の演目は 1)バッハ「主よ人の望みの喜びよ」 「星に願いを」2... -
津留崎さん帰国
30年以上に渡ってフランスで活躍してきたチェリストの津留崎直紀さんが、在籍するリヨン国立歌劇場管弦楽団を休団されて帰国されました。11月から12月にかけて、6回のリサイタルを開催されます。とにかく意欲的なプログラムで、短期間にこれだけの曲を弾かれることにびっくり。素晴らしいコンサートになることを、楽しみにしています。 その津留崎さんと、CONSONOのハイドンについてスタジオで1時間ほど打ち合わせをし、その後、近くのイタリアンで食事をご一緒させていただきました。とてももりあがり、楽しい... -
オーケストラCONSONOの練習
1月の演奏会に向けた練習が、いよいよ先週の日曜日から始まりました。フルオーケストラのコンサートを初めから責任を持つのは初めてですが、自分で思っていたほどの緊張はありません。これまで20年間、ずっと「やろう」と思っていたことができるのですから、期待が何よりも大きいからでしょう。 私がこだわっているのは、「当たり前のことを当たり前に演奏する」ということです。アマチュア時代を含めて、30年間オーケストラというものに関わってきて、ずっと感じてきた不満や疑問を自分の手で解消できる... -
玉木宏樹さんを悼む
作曲家でヴァイオリニスト(というより「純正律研究所」を主宰している、と言った方がいいだろう)の玉木宏樹さんが亡くなられた。まだ68歳。もっともっと活躍して欲しかったと思う気持ちでいっぱいだ。 氏とは、生前に何度かお会いした。とはいえ、ゆっくりお話をしたのは1回だけだが。音楽業界では異端児扱いされていたが、その知識量と実力は、遺された多くの曲や学習者用の楽譜を見ればわかる。極めつけの「頑固者」だったが、敢えて「過激派」を装っていた面もあるのではないかと思う。「世の中のヴァイオ... -
Orchestra CONSONO 第一回演奏会を終えて
昨日、表記の演奏会が終了しました。ご来場くださった方々には、こころより御礼申し上げます。 予想以上のお客様に来ていただいて、会場は7割の入り。このくらいだと、見た感じは「しっかり入っている」です。初めてのコンサートなのに、会場に来ていただいたたくさんのお客様を見て、少し胸が詰まりました。 コンサート自体は、面白いと感じて下さった方が多かったように思います。特に、ベートーヴェンは、かなり型破りな作りでしたので、びっくりされた方も多いでしょう。 津留崎さんのハイドンは、まさに「津... -
音楽業界の厳しさ
音楽業界、特に、音楽に関わる出版の不況が深刻です。金融不安、東日本大震災、欧州の金融危機など、経済状況が悪いのは音楽に限ったことではありませんが、それでも、ここ1年ほどの状況は目を覆うばかりです。 音楽之友社で、会社側と従業員の間で、退職金に関して裁判沙汰になっていることは、ご存知の方も多いと思います。音楽之友社にはそれなりの特殊事情もあるようですが、それにしても、どうあがいても勝てそうにない裁判に持ち込まざるを得ない音楽之友社の状況は、容易に想像がつきます。 ネットの普及... -
津留崎直紀さんの講座が終了しました
「本番でとちらない僕の練習法」と題した、津留崎直紀さんの講座が修了しました。スタジオがいっぱいになる30人の聴講生に参加していただきました。ありがとうございました。 お話は、リヨンでの33年間の演奏生活で培った練習法が中心。楽譜とどのように向かい合うか、本番までに何をしなければならないのか、気をつけなければならないことは何か、など、実際にチェロを弾きながら、丁寧に解説していただきました。さまざまなエピソードを交えての熱がこもった講座は、予定時間を30分もオーバーして終了。 終... -
大野和士指揮東京都交響楽団第736回定期演奏会
久しぶりに、大野氏のコンサートを聴くことができた。「今日発売日だよ」と言われて、慌ててチケットぴあにアクセスしてみたら、なんと最後の1枚! 昔はこんなことなかったんですけどね・・・ プログラムは、 シェーンベルク:浄夜 シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番(独奏:庄司紗矢香) バルトーク:管弦楽のための協奏曲 大野氏のコンサートでシマノフスキを聞くのは、これが2回目。1回目は、20年くらい前のことだ。東フィルの常任になった就任第1回目のコンサートが、「柿沼さんの新作、シマノフ... -
フォーカル・ジストニアとの闘い(F君の事例)
(序)フォーカル・ジストニアとは フォーカル・ジストニアという言葉をご存知だろうか。直訳すれば「局所性ジストニア」という意味だが、特に音楽家の運動障害(コントロール不全)に使われている。 ジストニアは、医学的には神経障害(中枢神経系のなんらかの障害)によって「意図しない」筋収縮が起こることにより、運動がコントロールできなくなったり動けなくなったりする症状を指す。代表的なものは「書痙」と呼ばれる症状で、文字を書こうとすると、手が震えたり、手首が動かなくなったり、痛みを生じたり... -
フォーカル・ジストニアとの闘い2
【2】症状 最初の症状は、フィジカルな問題(腕の筋肉の硬化)が原因であるものが含まれていた。手を触ってみて、簡単な動きをしてもらうと、その症状は以下のようなものが代表的だった。 ① 両手を前に上げ、肘を伸ばして手を振ってみると、左手首は緩んで手部が落下するのに、右手は手首がめくれ上がったまま止まってしまう。そのときに、前腕部の硬化した部分周辺が、激しく動いて(不随意の運動)、停止する。 ② そもそも右手首の可動域が極端に狭くなっていた。 ③ 右手でものをつかもうとすると、自然に手... -
フォーカル・ジストニアとの闘い3
【4】フィジカルな問題が解決する方向が見えるまでの2ヶ月間 この時期(12月後半から2月初旬まで)が、本人にとっては一番辛かったのではないかと思う。自分の方法論を完膚なきまでに否定され、私のトレーニングメニューに完全に従ってもらうまでの時期なのだが、涙を流したことも1度や2度ではなかった。「こんなことをやっていたら、いつになっても弾けないんじゃないか・・・」と諦めかけたことも1度ならずあった。私自身、「必ず治る」と言えない状況の中で、苦しみを長引かせることになるのではないか、... -
フォーカルジストニアとの闘い4
【6】姿を現したフォーカル・ジストニアの「本体」 3月に入ってしばらくすると、関節の状態や運動が明らかに変化を見せた。各関節が少しずつ柔軟性を取り戻し始め、手首の可動域も広がってきた。腕を振り上げて水平に静止させた時に、右手首も左手首同様、下に落ちるようになった。これが、私が欲しかった最初の結果だった。これで、私は当初の仮説が正しかったことを、ほぼ間違いないだろうと思えるようになった。 ************************** ●3月5日 各トレーニングのチェック ... -
フォーカル・ジストニアとの闘い(最終)
【7】一進一退のボウイングのトレーニング この段階で彼に課したトレーニングは、以下のようなものだった。 1)各種のストレッチ。柔軟性を失わないように、これまでのトレーニングをセレクトして続けてもらった 2)サポートをしてもらって、ボウイングの動きを再現すること 3)ひとりでアップだけのボウイングをすること 私の目的は、彼がフォーカル・ジストニアを発症した時点での「最初のフィジカルな反応」を見つけ出すことにあった。これまでさまざまな人たちのレッスンやリハビリをしてきて、フィジカル... -
ロビーコンサート@春日部市立病院
26日、約半年ぶりに春日部市立病院にお邪魔して、ピアノのKEIさんとロビーコンサートを行なってきました。このコンサートは、基本的には入院患者さんのためのものですが、病棟ではなくてロビーで行なうために、外来の方や一般の方でも聞くことができます。 プログラムは、日本の歌(夏にちなんだもの数曲)、夏の歌のメドレーに、クライスラーの「プニャーニのスタイルによる前奏曲とアレグロ」「美しきロスマリン」チャイコフスキーの「メロディ」。 KEIさんの企画で、何カ所の病院/老人ホームでのコンサート... -
体の本がようやく出版になります
爆忙の一ヶ月がすぎて・・・いよいよ11月初旬に体の本が出版されます。 しばらく、ブログ/Facebookの更新ができませんでした。新著の制作の最後の最後に大トラブルがあり、その修正にとんでもない時間がかかってしまったからです。この歳になって、一週間で3回の徹夜をしてしまいました・・・ 出版を企画したのはもう7年も前のことです。それから原稿を書き始め、1年ほどかけて「超大作」が出来上がりました。その原稿を出版社の社長に見せたのですが、「だめだ・・・頭痛がしてきた。よめん!」 今になって... -
飲み屋でアンサンブルの極意を見た
最近、名古屋で行きつけの店ができました。隔週の名古屋のレッスンは、金曜の午後/夜と土曜日です。土曜日は名古屋の生徒と食事をするのが恒例なのですが、問題は金曜日。ひとりで食事ができる(飲める、とも言う)安くてよい店はなかなかありません。金曜日に泊まり始めた当初は、ホテルのそばに王将やマックしかなく、ホテルで寂しくビール、ということもありましたが、昨年の暮れに名古屋の生徒が見つけてくれたお店(一位/http://r.tabelog.com/aichi/A2301/A230102/23000898/)がとっても気に入ってしまい... -
柏木真樹音楽スタジオ:音楽理論講座:特別講座のお知らせ
定期的に行なっている音楽理論講座。今回は、津留崎さんをお迎えして、特別編を行ないます。 ● 「本番でとちらない僕の練習法」 ~~ソロ、オーケストラパート、それぞれの練習法を実演を交えて~~ 講師:津留崎直紀 ・2012年6月10日 15時~18時 ・場所:柏木真樹音楽スタジオ(JR山手線/東京メトロ南北線駒込駅徒歩3分) ・講習会参加費:3000円 ・定員:30名 ・講習会後に懇親会を予定しています(会費は4000円前後)。津留崎さんを囲んで、楽しいひとときをお過ごし下さい。 フランスのリヨン国立歌劇場... -
新しいiPadと音楽にまつわるデジタル化の話
今日(8日)未明に、Appleから新しいiPadの発表がありました。最近、音楽関係のデジタル化についていろいろと考えさせられているので、どんなものが出るのか、私も興味を持っていました。 私のスタジオは、アップル率100%。私が仕事に使っているMacBook Air、お手伝いに来てくれている生徒が使っているのがiMac、予備機は、私が以前使っていたMacBook、そして、iPhoneです。最近は、コピー機も無線でつないであって、作った楽譜もワンタッチでプリントできる、とてもよい環境になっています。テーマは、「iPadで... -
想像力と創造力
私は、美味しいものを食べるのが好きです。小さい頃から料理をやった(やらされた?)こともあり、料理は大好き。美味しいものを食べると、幸せな気分になります。 一頃、食べ歩きにはまっていました。 あちこちのレストランに足を運んで、たくさんのシェフの料理を食べました。一昔前に比べて、東京のレストランの質はとても上がっていると思います。特に、バブルの時代以降に成長した若いシェフ(主に30歳代)の中に、「これは!」と思う料理を食べさせてくれる人が多いように思います。 ところが、ある時期から... -
ピアノを調律しました
一昨日、半年ぶりに調律をしました。今回は、ちょっと新しい調律師さんにお願いしてみました。うるさいことを言ってごめんなさい・・・ 私のスタジオのピアノは、キルンベルガーの第3に調律してあります。理由は、調性の「色」が見えるようにする(生徒に知ってもらう)ためです。ですから、調律師も限られてしまいます。 ピアノを古典調律にしようと思ったのは、10年ほど前に、作曲家・ヴァイオリニストであった故玉木宏樹さんの事務所にお邪魔したことがきっかけでした。チェンバロの調律は20年前からやってい...