クレモナレポート– category –
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2024年のクレモナ・ムジカ(モンドムジカ)
例年通り、9月の最終日曜日を含む金曜日からの3日間、クレモナのFierra di Cremonaで欧州最大級の楽器展示会が行われました。2015年に初めてクレモナムジカを訪れてからコロナ期間中以外は毎年通っていますが、この10年間でかなり様変わりしています。 毎度恒例の初日の列。ここからは大きさはわかりませんがとても広い展示場が二つ使われています モンドムジカの前身はクレモナ市内で行われていた弦楽器製作者の展示会ですが、次第に規模が大きくなり、ピアノやギターなどの展示も行われるようになり、近年は管楽... -
トリエンナーレ2024
今回は少しクレモナのレポートをしっかり書いてみようと思います。 最初はトリエンナーレです。ことしは3年に1回のトリエンナーレの年でした。 Triennaleとはイタリア語で「3年に一度」という意味です。英語だとtrienrial。2年に1度だとbiennaleです。もともとは美術博覧会を指したようですが、クレモナでは現在は3年に一度制作コンクールが行われているので「トリエンナーレ」が固有名詞のように使われています。 表彰式はポンキエッリ劇場で行わわれます。今回はボックス席でした。 トリエンナーレのシステム... -
オールドか、モダンか・・・ヴァイオリン博物館のコンサートで思ったこと
ここ何年か、「ストラディバリとモダンのどちらがよいか」という話題を目にします。フランスでの実験が5月にも読売新聞に掲載されましたが、パリ大の研究者は何年も続けてこうした実験をしていて、いずれも現代楽器に軍配が上がった、との報道がなされてきました。以前からこの実験結果には疑問を感じていたのですが、クレモナで聴いたコンサートで、まさに感じていた疑問の答えが出たような気がしたので、少し長くなりますがまとめてみます。 聴いたコンサートは、博物館恒例のお昼のコンサートです(毎日で... -
St. Rita教会コンサート
22日のメンバーとの会食。背景には塔が写っています 今回の企画の発端となったSt. Rita教会でのコンサートは、私ひとりの思い入れからスタートしました。当初は、クレモナの楽器を集めて、私が率いてヴィヴァルディやコレッリなどバロックをやろう、と思っていたのですが、2月にクレモナを訪れてから、考え方をかなり修正しました。理由は、二つありました。 練習の総指揮を取っていただいた津留崎さん。要求は厳しく、何度も何度も修正を繰り返しました ひとつは、ワークショップがかなり大掛かりなものに... -
今回のクレモナでの工房訪問1
今回はワークショップとコンサートがメインで、工房めぐりはコンサートからモンドムジカまでの間にいくつかの工房を周ることができました。今回は、Matteoさんに車を出していただけたので、クレモナ市街だけでなくクレモナ郊外やクレモナ県Crema(クレモナの西北、ミラノに近い。クレモナの半分くらいの人口のコムーネ)まで足を伸ばすことができました。 (注)コムーネ:イタリアでの行政区域の最小単位。日本なら「市区町村」に当たりますが、イタリアでは大きさによる区別はなく、市も村も「コムーネ」と呼... -
今回のクレモナでの工房訪問2
時間が前後しますが、コンサートの翌日、Manuel di Landaさんの工房を訪ねました。Landaさんはミラノ出身で、昨年9月にクレモナを訪問した時に永石さんに紹介していただいた(https://maki-music2.com/blog/2015cremonafood/)、製作家兼リペアラーです。今回はワークショップにも参加してくださって、そのお礼も兼ねてクレモナ市の中心から少し離れたところ(徒歩10分くらい)にある工房を訪れました。 Landaさんの自宅兼工房の入った共同住宅の中庭で クレモナ市内中心部の家は、ほぼ全部が共同住宅です... -
Cremona Toolsと素敵な工房ととっても恥ずかしかったお話
工房訪問記に書こうか迷ったのですが・・・ Cremona Toolsの看板。この建物の中には、Ciaccioさんの工房以外にも弓の工房などもあって、ずっと音が聞こえていました モンドムジカは初日に一回りして、その後、Cremona Tools(楽器の製作用具を売っているお店)でお買い物。(結局求めたものがなく、11月の弦楽器フェアに来日(帰国?)するMaestra Chikako Hayamaに持ってきてもらうことにしました)。 製作用の木材も。でも、モンドムジカの時はモンドムジカの中の材木屋で買うことが多いようです Cremon... -
意外にたくさんあった、クレモナの美味しい店(今回の食事情・・4/トスカーナ料理を食べました)
初めてクレモナを訪れた昨年9月から、とてもお世話になっているのが、Maestro Massimo Ardoriとその工房lの若手日本人製作者(根本くん、吉田さん)です。今回も、工房前のSt. Rita教会でのコンサートでは、楽屋代わりに工房を使わせていただきました。Maestroとは「いつか飲もうね」と言っていたのですが、これまで実現せず。今回は是非、ということで「美味しいとこに連れていく」と言われて、同行したカメラマンのゆきちゃん、工房の二人と共に出かけることになりました。 プレートには店名。これが取り皿で... -
意外にたくさんあった、クレモナの美味しい店(今回の食事情・・5/その他のお店)
今回は、その他のお店をまとめてご紹介します。 ・Hosteria 700 入り口は少しわかりにくいところにあります 2月以来、何度もランチに通っているお店です。独立して取り上げようと思ったくらい、クオリティは高い。高橋さんのお師匠Maestro Coniaのお気に入りでもあるそうで、毎週水曜日のランチがここだそうです。店の入り口は駐車場の奥にあって、若干見つけにくい。かなり人気のお店だそうで、ランチは一度入れませんでした。 メニューです いずれもランチだったので、パスタかリゾットとサラダ、という... -
モンドムジカや楽器の展示会のこと、モンドムジカでのエピソードいくつか
今年もやってきましたモンドムジカ モンドムジカは、クレモナ最大の催し物です。今年は9月30から10月2日までの3日間、クレモナの市街地から車で5分ほどの巨大な展示場で行われました。モンドムジカ開催中は、ホテルの宿泊料も普段の2倍くらいになるのですが、それでも市街地のホテルは3ヶ月前からほとんどいっぱいで、「車で15分」なんていうホテルしか空いていない状態になります。今年は、5月に目一杯(クレモナに行った全員分)を仮予約しておいたのですが、それでも30日の宿泊は取れず・・・... -
意外にたくさんあった、クレモナの美味しい店(今回の食事情・・2/クレモナらしい料理)
クレモナの伝統料理って、何でしょうか? 少し南のパルマなら、「生ハム」「パルメジャーノ」などと簡単に上がるのでしょうが、「クレモナの料理って何?」と、私もまったくわかりませんでした。帰ってから「トリップアドバイザー」をちらちら見ているのですが、やはりとびきりの店はないようです。しかし・・・食べログ以上に当てにならんな、こいつは(苦笑)中国人がやっている得体の知れない(得体の知れない天婦羅に得体の知れないソースかけちゃうような店)日本料理屋が上位です(爆) どこでも出てくる... -
クレモナでのワークショップ、第1日目終了!!
開会の挨拶をする高橋さん いよいよ、今日からクレモナでのワークショップが始まりました。現地でのコーディネートのために半年間走り回ってくださった製作者の高橋修一さんに、この場をお借りして心より感謝申し上げます。本業の作業が遅れてしまうほど時間を使っていただいて、本当に申し訳ない限りです。また、難解な通訳をこなしていただいたMatteo Rizziさんにも、深く御礼申し上げます。そして、わがままなお願いにおつきあいただいた島村楽器の茂木さんとは、私の浅い知識で不足していることを補強してい... -
クレモナ・ワークショップとコンサートのご報告・・・1・・はじめに
9月20日から22日までの3日間、クレモナの第10展示室で、「Set-up:CHE SUONO RICERCANO I MUSICISTI?」と題するワークショップを行いました。ワークショップの内容を簡単にまとめると、「演奏家が求める楽器とはどのようなものか。セットアップを変化させることで楽器の可能性をさぐり、演奏家が求める楽器を生み出すための提言を行う」というものです。 私のようなものが、クレモナの楽器職人を相手にこのようなワークショップでファシリテーターを務めるなどという大それた真似を、と、当初は自分でも... -
ワークショップ前夜
私がクレモナに到着したのは9月17日の夕方です。ワークショップで何をやるか、どんなものを配布するか、どのような時間 今回のヴァイオリン博物館「ストラディヴァリフェスティバル」の目玉は、300年ぶりにクレモナに戻った「メシア」 割にするかなどの進行については、あらかじめ大まかに決めてあったのですが、大きな問題は、日本語をイタリア語化してどのように伝えるか、ということでした。日本側(私、津留崎さん、茂木さん)が話すことをどのようにイタリア語にするのかという純粋に言語的な問題も... -
意外にたくさんあった、クレモナの美味しい店(今回の食事情・・1)
今回は長逗留なので、食事についてはかなり心配がありました。日本からフリーズドライのスープやおつまみ的なものはかなりたくさん持参したのですが、基本的な食事である外食があまりに・・・だと、早々に参ってしまうかもしれない、と危惧していたこともあります。なにせ、小学生以来、朝食はがっつり和食、という私ですから、15泊に渡る滞在でどんなになってしまうか、かなり不安がありました。結果は・・・「まーーーたく問題なし」でした。日本から持参したものは、舌を休めるために大いに... -
ワークショップ本番(9月20、21、22日)
初日のレポートはすでに書きましたが、3日間のワークショップを通じて、実際にやったことや反応などを報告したいと思います。やや長いのですが、ご容赦ください。 初日は、まず、このワークショップを通して理解を共有したいことを説明しました。かなり厳しい表現も使いましたが、製作者の皆さんは真剣に話を聞いてくださいました。ポイントは、 ・クレモナの楽器の多くが魅力的なものではない・その理由の大きなもののひとつがセットアップがきちんとなされてい... -
St. Rita教会でのコンサートとワークショップまでの経緯
今回のクレモナのイベントのそもそもの発端は、昨年9月にクレモナに来たときにSt. Rita教会でMaestro Massimo Ardoliの楽器を試奏させていただいたことでした。(https://maki-music2.com/blog/20150929maestro-massimo/)この教会に来てもう一度楽器を弾きたい、と思ったのですが、私ごときがクレモナに来てコンサートができるとは思えません。なんとか実現する方法はないだろうか、と考えたのが「クレモナの新作楽器を使ったコンサートをやる」ということでした。そして同時にクレモナの楽器に大きな疑問と可... -
2017年2月のクレモナレポート
去る2月12日から16日まで、クレモナに行ってきました。少し時間が経ってしまいましたが、レポートをしようと思います。 今回は、この秋にワークショップをすることができるかどうかを判断するためのミーティングや製作家との交流、新しい楽器についての意見交換など、かなり盛りだくさんな内容でした。昨年9月のワークショップについては、現地の製作家、製作家の団体、博物館や他の財団などからの高評価をたくさんいただいたのですが、問題も山積みで、うまくいかないと開催そのものも危ぶまれる可能性があ... -
意外にたくさんあった、クレモナの美味しい店(今回の食事情・・3/お気に入りのお店ができました)
今回は、クレモナで一番お気に入りになったお店(Osteria Degli Archi)を紹介しましょう。以下はFacebookにあげた記事です。お店自体もお気に入りですが、私にとって生涯忘れられない食事会になりました。 ********* クレモナ二日目の夜。永石さんに連れてきていただいた素敵なレストランでJostさんとばったり 昨日(クレモナ2日目)は、18時に打ち合わせが終了。電話をいただいた永石さんと意見交換会という名前の飲み会。手始めに、ホテル・インペッロ(クレモナで一番高くて実質的じゃないホ... -
クレモナ歴史散歩
クレモナでは、楽器を見るだけでなくたくさんの「クレモナ学」を学んでいます。特に面白いのは、クレモナ在住のアマチュア・歴史家であるMaurizio Mollicaさんのお話です。アマチュアといってもそんじょそこらの「愛好家」ではなく、クレモナ生まれのカメラマンが「あいつはおかしい。知識量も収集力も信じられない」というほどの実力者です。論文も多数出版していて、学校でも臨時講師としてたびたび呼ばれるような人。中世以来のジオラマを自分で作ってしまうような「本物の」オタクです。そんなMaurizioさんに... -
モンテヴェルディ&カラヴァッジョ・・・ヴァイオリン博物館特別展
5月のクレモナ訪問で、ヴァイオリン博物館の「モンテヴェルディとカラヴァッジョ特別展」を見てきました。博物館職員の安田恵美子さんにガイドをしていただき、じっくりと見ることができました。実は、今回のクレモナも思いの外忙しく、「9月までやっているなら9月にしよう」と思ったのですが、特別展は7月23日まで。会食後の飲酒モードで失礼いたしました(汗) ご存知ない方のために、簡単に説明しておきましょう。 モンテヴェルディ(Claudio Giovanni Antonio Monteverdi/1567 - 1643)は... -
私が新作楽器を否定しなくなった理由
私は長い間、新作楽器を半ば否定していました。値段が安いものはともかく、ある程度以上の値段を出すのに新作を買うのは良くないと思っていたからです。理由はたくさんありましたが、主に5点です。 ① 楽器の音はどんどん変化する。新作楽器はどのように変化するかがわからないので博打になってしまう危険性がある。時間が経った楽器はその中で残ったものだから安心である② 楽器は乾燥が進むと反応が速くなる。新作楽器はどのように弾いてもある程度以上時間が経った楽器に反応速度では負けてしまう③ 作られ... -
2017クレモナレポート1/モンドムジカ
9月16日から10月1日まで、クレモナに行ってきました。たくさんの出会いがあり、今回も多くの出会いと収穫がありましたが、いくつかに分けてレポートしようと思います。写真の都合(自分で撮れかなったものはまだ手元にありません)ので、あるものから順にレポートします。 最初は、2017年のモンドムジカ(Cremona Musica International Exhibitions)http://www.cremonamusica.com/en/la-manifestazione/のレポートです。 クレモナ・モンドムジカは、もともとは市内で行われていた製作家の展示会だったそう... -
クレモナレポート2/楽器の変化を見るのは楽しい/見つけた楽しみな若手たち
今回で7回目のクレモナですが、毎回のように訪問する工房もあります。「来てね」ということもありますし、押しかけることもあります。いずれにしても、続けて訪れていると、さまざまな変化を感じることができることが大きな楽しみです。製作者は良い楽器を作るために日夜努力していますが、その結果の現れ方はそれぞれです。スタイルが完成し、どの楽器も同じように高いクオリティで作れるようになるまでには長い時間がかかるのが普通ですので、その間の変化を見ることも楽しいのです。いくつかの例をあげてみ... -
ストラディヴァリ「San Lorenzo 1718」披露カンファレンスとコンサート
日本のコレクターが所有するStradivari San Lorenzo。作られたのがちょうど300年前の1718年で、今年のストラディヴァリフェスティヴァルに合わせて「里帰り」しました。10月中は東京で行われるイベントのために再び日本に戻りますが、基本的には来年まで1年間、クレモナのヴァイオリン博物館に展示される予定です。それを期して、9月16日に博物館でカンファレンスと小さなコンサートが行われました。 ヴァイオリン博物館 カンファレンスは、ヴァイオリン博物館内の第10展示室で行われました。この展示室は、... -
3度目のクレモナはお祭りとハプニングに迎えられました!!
発表会が終わって二日後にクレモナに。3週間ほど史上初めて(当社比)の忙しさだったので、飛行機の中は寝っぱなしで、さっそく時差ぼけを味わってます(時差ぼけ、というより、寝すぎて眠りが浅かった)。今回も製作者の高橋さんに全てお膳立てをしていただいて、とても忙しい日々を送れそうです。 クレモナに着いてホテルまで歩いて案内してもらったら、なんとクレモナは「欧州の食祭り」の最終日。メインストリートにずらーーーーーと屋台が並んで、すごい人出です。「打ち合わせ」という名目で、屋台を見... -
まずはびっくりで幕開け・・・ちょっと楽しいお話と雑談
昨年9月の写真 屋台で混み合っている通りを歩いていると、突然、後ろから肩を叩かれました。振り返ると、にっこにこに笑っている男性と連れの女性(すっっっっごい鼻が高い美女。クレオパトラか、お前は、ってな感じの方でした)。「チャーーーオ、これはお前だよね!」と見せられた写真がこれ。 なんと、屋台村で「チンタセネーゼとポルチーニのハンバーガー」を注文した時に、「チェント・トレンタ・セーイ、チェント・トレンタ・セーイ・・・・・」とノリノリで発音指導してくれた若者でした。(その... -
クレモナでのお仕事
仕事の話を全然書いていないので(汗)簡単に。書けないこともたくさんありますが、「何やってるの」がわかる程度にご報告いたします。 前回、今回のクレモナ滞在は、9月に予定しているワークショップと小さなコンサートのための準備でした。これから詳細を詰めていくところですが、ワークショップは20日から22日、コンサートは25日に決定です。詳しい情報は、決まり次第サイトでお知らせいたします(サラサーテ誌でも告知いたします)。 イベントのための準備として、2月も今回も、クレモナの製作... -
クレモナの工房のおはなし1
今回のクレモナ旅行で訪れた工房は9、お話ができた製作者は30人ほどになりました。多くの製作者が、試奏を真剣に聞いていただいて、意見を交換することができました。しかし、クレモナにある工房は120。まだまだ多くの知らない工房がたくさんあります。もう一度訪れて、もっとたくさんの製作者とお話をしたいと思っています。どの工房も、見るだけで楽しくなりました。楽器の「型」や作りかけの白木、たくさんの刃物やニスなどを見ると、「どんな楽器ができるのかなぁ」と、想像が広がります。 楽器の「... -
20150925イタリア1/ようやく実現したイタリア旅行
サラサーテ編集部から「イタリアに行かない?」と言われたのは、もう何年も前のことです。おかげさまで、サラサーテにはたくさんの記事を書かせていただいていますが、「柏木の視点でクレモナを見て欲しい」と、ありがたい提案を受けていました。なかなか踏ん切りがつかなかったのですが、いろいろなことを考えて、思い切って来てしまいました。欧州は20年以上前に何度か来たことがありますが、イタリアは初めて。あれも見たい、これも試したい、と、事前の夢は膨らむばかり。しかし、やはり何と言っても、ヴ... -
イタリア旅行2 モンドムジカ・・・その1
イタリア二日目の朝は、一睡もできずに明けました。いつでも、どこでもすぐに寝られる人なのに、どうやら結構ひどい時差ぼけのようです。昔はまったくなかったのですが、適応力が衰えているのでしょうね。あれこれと調べ物をして、今日に備えました。でも、とっても元気です。 広大な敷地の中にある流通センターのような建物が「それ」です 今日は、クレモナで毎年行われている「モンドムジカ」を見るのがメインです。日本の「弦楽器フェア」と全く同じようなスタイルですが、目的も趣も少しばかり違いま... -
イタリア旅行3 モンドムジカ2
モンドムジカについて、ちょっと書き足そうかと思います。毎日たくさんの人に会って、情報もどんどん更新されているので、少しずつ変更することもあるかもしれません。モンドムジカの歴史と現状については、たくさんの人から話を聞くことができました。昨日書いたことは、やや不正確だったようなので、少し説明しましょう。 そもそもモンドムジカは、弦楽器の製作者が「展示会をやろう」と、クレモナ市内で始めたそうです。最初は小さな輪であったのがだんだん大きくなり、そして現在の会場を使うようになって... -
ヴァイオリン博物館とクレモナ市内の製作者たちの展示会
写真の整理が追いつかず、今回は写真抜きです。後から加えます。 楽器博物館正面。中は近代的で、とてもきれいです。 クレモナには、ヴァイオリン博物館があります。以前は「ストラディバリウス博物館」「バイオリン・コレクション」という二つの施設がヴァイオリン関係の展示をしていたそうですが、2012年に「バイオリン博物館」として統合されました。現在のヴァイオリン博物館がどうなっているかは、サラサーテ誌の特集を読んでください。ヴァイオリン博物館の情報はたくさんありますし、こちらに来たら日... -
クレモナで巡り合った理想の演奏@ヴァイオリン博物館
今回は、クレモナのヴァイオリン博物館にあるホールで聴いた、生涯忘れれないコンサートのお話です。 実は、このコンサート、全く聞く予定ではありませんでした。この日は、日本人のヴァイオリン製作者と「飲みに行く」予定だったからです。ところが、前日お会いした松下さん(改めてレポートしますが、クレモナで最も有名なヴァイオリン製作者のひとり)に「絶対に聴いた方がいい」と言われて聞くことにした、という経緯がありました。松下さんには、本当に感謝しています。 STRADIVARIfestival2015 Enrico D... -
クレモナの教会で音楽を知る!
クレモナではたくさんの工房を回って、製作者とじっくり話をすることができました。そんな中で、最も思い出に残ったことをご報告します。 クレモナで活躍している松下さんに「美味しい店に連れていく!」と言われて、ある日、泊まっているホテルの前で待ち合わせをしました(このレストランについては改めて)。その時に、若い日本人に声をかけられたのです。 「××の方ですか」「いいえ」 工房の外観です どうやら、この若い女性は××さんたちと偶然同じところで待ち合わせをしていたようです。知らない日本... -
クレモナ市中の様子
このあたりで、少し趣向を変えて、クレモナ市内の様子をご報告しましょう。 クレモナ市は、人口約8万の小都市です。古くからポー川の荷揚げ地(ポー川で荷揚げした物資をミラノに運ぶ)として栄えました。近世までのイタリアは、ひとつにまとまった国家ではなく、小さな都市国家や貴族(イタリアだけでなくスペインの貴族なども)が群雄割拠していました(イタリアの歴史はとても面白いので、他の資料などでご覧になっていただきたいと思います)が、クレモナもさまざまな貴族の庇護を受けつつ、独自の... -
クレモナ食事情とちょこっと楽器の話
クレモナの食事情についても少し触れておきましょう。本当は「イタリア食事情」と大風呂敷を広げたいのですが、なにせ、今回のイタリア旅行は、ミラノに24時間いた以外はずーーっとクレモナだったので、それ以外のことは全くわかりません(笑)。基本的には、レストランで料理の写真を撮るのは好きじゃない(コンサートを録音しているのと同じように感じる)ですが、今回は、お断りをして、結構たくさんの写真を撮りました。 実は、今回のイタリア行きには下心がありました。当初の予定では、「クレモナを二...
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