身体や頭のこと– category –
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St. Rita教会コンサート
22日のメンバーとの会食。背景には塔が写っています 今回の企画の発端となったSt. Rita教会でのコンサートは、私ひとりの思い入れからスタートしました。当初は、クレモナの楽器を集めて、私が率いてヴィヴァルディやコレッリなどバロックをやろう、と思っていたのですが、2月にクレモナを訪れてから、考え方をかなり修正しました。理由は、二つありました。 練習の総指揮を取っていただいた津留崎さん。要求は厳しく、何度も何度も修正を繰り返しました ひとつは、ワークショップがかなり大掛かりなものに... -
ボウイングと呼吸
ヴァイオリンを弾く時の「呼吸」について、最近入った生徒さんからいくつかの質問を受けました。簡単ですが、少し触れておきたいと思います。 1)ヴァイオリンを弾く時に意図的に呼吸することは、基本的にはないものと思うこと いまだに、「ダウンは息を吐く、アップは吸うこと」という指導を受けている生徒さんが多いことに驚かされます。中には、最初の開放弦のボウイングで、「ダウンは吐いて、アップは吸って、できるだけ大きく呼吸をして自然に弓が上下するようにしましょう」という練習をさ... -
表現することは準備すること
久しぶりに、音楽日記を更新します。 震災以来、公私ともにさまざまなことがあり、なかなかブログを更新する気になれませんでした。その間に、私を取り巻く環境も少し変化しました。これからは、短くても少しずつ更新しようと思います。(仕事の合間の休息、または「逃避」かもしれませんが/笑) 今日のテーマは「表現することは準備すること」 発表会(今年は残念ながら中止になってしまいましたが)やアンサンブル合宿をやっていると、生徒たちが少しずつ成長していることがよくわかります。最初は楽譜を追いか... -
フォーカル・ジストニアとの闘い(F君の事例)
(序)フォーカル・ジストニアとは フォーカル・ジストニアという言葉をご存知だろうか。直訳すれば「局所性ジストニア」という意味だが、特に音楽家の運動障害(コントロール不全)に使われている。 ジストニアは、医学的には神経障害(中枢神経系のなんらかの障害)によって「意図しない」筋収縮が起こることにより、運動がコントロールできなくなったり動けなくなったりする症状を指す。代表的なものは「書痙」と呼ばれる症状で、文字を書こうとすると、手が震えたり、手首が動かなくなったり、痛みを生じたり... -
フォーカル・ジストニアとの闘い2
【2】症状 最初の症状は、フィジカルな問題(腕の筋肉の硬化)が原因であるものが含まれていた。手を触ってみて、簡単な動きをしてもらうと、その症状は以下のようなものが代表的だった。 ① 両手を前に上げ、肘を伸ばして手を振ってみると、左手首は緩んで手部が落下するのに、右手は手首がめくれ上がったまま止まってしまう。そのときに、前腕部の硬化した部分周辺が、激しく動いて(不随意の運動)、停止する。 ② そもそも右手首の可動域が極端に狭くなっていた。 ③ 右手でものをつかもうとすると、自然に手... -
フォーカル・ジストニアとの闘い3
【4】フィジカルな問題が解決する方向が見えるまでの2ヶ月間 この時期(12月後半から2月初旬まで)が、本人にとっては一番辛かったのではないかと思う。自分の方法論を完膚なきまでに否定され、私のトレーニングメニューに完全に従ってもらうまでの時期なのだが、涙を流したことも1度や2度ではなかった。「こんなことをやっていたら、いつになっても弾けないんじゃないか・・・」と諦めかけたことも1度ならずあった。私自身、「必ず治る」と言えない状況の中で、苦しみを長引かせることになるのではないか、... -
フォーカルジストニアとの闘い4
【6】姿を現したフォーカル・ジストニアの「本体」 3月に入ってしばらくすると、関節の状態や運動が明らかに変化を見せた。各関節が少しずつ柔軟性を取り戻し始め、手首の可動域も広がってきた。腕を振り上げて水平に静止させた時に、右手首も左手首同様、下に落ちるようになった。これが、私が欲しかった最初の結果だった。これで、私は当初の仮説が正しかったことを、ほぼ間違いないだろうと思えるようになった。 ************************** ●3月5日 各トレーニングのチェック ... -
フォーカル・ジストニアとの闘い(最終)
【7】一進一退のボウイングのトレーニング この段階で彼に課したトレーニングは、以下のようなものだった。 1)各種のストレッチ。柔軟性を失わないように、これまでのトレーニングをセレクトして続けてもらった 2)サポートをしてもらって、ボウイングの動きを再現すること 3)ひとりでアップだけのボウイングをすること 私の目的は、彼がフォーカル・ジストニアを発症した時点での「最初のフィジカルな反応」を見つけ出すことにあった。これまでさまざまな人たちのレッスンやリハビリをしてきて、フィジカル... -
体の本がようやく出版になります
爆忙の一ヶ月がすぎて・・・いよいよ11月初旬に体の本が出版されます。 しばらく、ブログ/Facebookの更新ができませんでした。新著の制作の最後の最後に大トラブルがあり、その修正にとんでもない時間がかかってしまったからです。この歳になって、一週間で3回の徹夜をしてしまいました・・・ 出版を企画したのはもう7年も前のことです。それから原稿を書き始め、1年ほどかけて「超大作」が出来上がりました。その原稿を出版社の社長に見せたのですが、「だめだ・・・頭痛がしてきた。よめん!」 今になって... -
スコアを読むことで知る耳の能力
先週、ある生徒が一週間連続でレッスンを受けました。レッスンと言ってもヴァイオリンのレッスンではなく、「音楽一般」のレッスンです。曲の構造や楽譜の読み方などにとても興味を持っていて、「休暇を取ったついでに」集中的に講義をして欲しいとお願いされたのです。普段のレッスンや理論講座ではできないことをできるだけ丁寧にやってみようと思ってお引き受けしました。 音楽史の学び方、スコアの読み方などの講義をしていて、この生徒が「音を平面で聴いている」ということがよくわかりました。そこで、後半... -
新たに気がつくこと、再認識すること
先週、ひょんなことから左手の腕の使い方について認識を新たにすることになりました。長年ヴァイオリンを教えてきて、たくさんの生徒さんに恵まれているにもかかわらず、毎年のように「気がついていなかったこと」「認識し直すこと」が出現します。一生勉強だ、ということはわかっているのですが、それが結構大きな結果を生んだりすると「どうして今まで気がつかなかったのだろう」と、結構へこんでしまうことも少なくありません。 この1年ほどの間に、「体の使い方で認識を改めた」「初めて気がついた」大きな事... -
「その薬、飲んではいけない」はなし
今日の「日刊ゲンダイ」に、「その薬、飲んではいけない」と銘打った記事がありました。記事は免疫学者の安保徹氏のインタビューという形ですが、中に興味深い話が載っていました(安保徹氏のサイトはこちら)。 ゲンダイ紙に紹介されているところによると、「交感神経と自律神経のバランスをとることで症状を改善する」ということが主眼の免疫療法を勧めています。槍玉に挙がっているのは、降圧剤、抗コレステロール薬、ステロイドなどですが、その中で消炎鎮痛剤も取り上げられていました。「肩こりや腰痛などで... -
音の処理で頭がやっていること(1)
最近、レッスンで興味深いことが何回かありました。覚え書きのために書いておこうと思います。 ここ1年くらいの私の最大の興味の対象は、頭の働きです。いわゆる「認知心理学」「認知科学」の分野の問題ですが、最新の研究成果などを読んでいると、これまで考えてきたさまざまな問題についてのサジェスチョンがあったり、「やっぱりそうか」という発見があったりします。レッスンでもよく「頭の働き」の話をするのですが、運動にも音のイメージ作りにも、音感のトレーニングにも、およそ意図して行なう活動全て... -
左腕の上腕部のねじれ
先日、ひょんなことから左手の上腕部の運動について認識を新たにしました。テーマは「上腕部のねじれ」です。これまで、私が講習会などで説明してきた左手の運動の作り方に、若干の修正をする必要が生じましたので、ここに書いておこうと思います。 問題は「楽器を構えた時の左上腕部のねじれがどのような場合に生じるか」ということと「ねじれが生じた場合にどのような影響があるのか」に分類され、「ねじれが左手の運動になんらかの悪影響を及ぼしている場合はその改善策」と「ねじれを取り去るために必要なトレ... -
リズムと若者の体/体の使い方の問題
[3月7日] 今日は、グリーン交響楽団の弦分奏。今回の曲は、シューマンの「ライン」とチャイコフスキーの「イタリア奇想曲」。曲のことはおいておいて、今日は若者の体についての考察です。ウェッブや掲示板で、私は「若者の体が危機だ」と何度か書いてきましたが、またもやそれを感じることとなりました。 きっかけになったのは、第二楽章のリズム。三拍子なのですが、どうしても三拍子らしくありません。特に、2拍目3拍目を弾いているパートがリズムになっているように聞こえないのです。「リズムは割り算。... -
AIとヴァイオリン
高校の同期会で、日本のAIの第一人者である松原仁函館未来大学教授と少しお話をすることができました。普段から活躍ぶりをFacebookや報道などで見ていたのですが、私もとても興味がある分野で、話ができることをとても楽しみにしていました。宴席でのことですから、もちろん真面目な議論(議論なんかできるわけないですね/笑)ではありませんが、少しばかり興味深いことがありました。 AIが日本(だけでなく海外でも)で大注目されるようになったきっかけは、昨年、グーグルが開発している人工知能が韓国のト... -
2013年を迎えて/今年を大きな進化の年とするために
2013年になりました。時が経つのは速いもので、ミレニアムからすでに干支が一回りしてしまいました。昨年も、多くの方々に助けられて、無事に1年間、仕事を続けることができました。私を支えてくださったすべての方に、この場をお借りしてお礼を申し上げます。今年も、昨年より一層よい仕事ができるようにがんばりたいと思っています。変わらぬご厚情のほど、よろしくお願いいたします。 思えば、リーマンショック、東日本大震災と、音楽業界にとっては「超逆風」が続きました。音楽之友社の経営難、レッスンの友... -
肩関節の可動域
最近、肩関節の可動域が非常に狭い人が多くて驚いています。レッスンを始めるときに、怪しいと思ったらチェックしているのですが、それにしても狭すぎる人が多いのです。 肩関節の可動域を調べるときには、写真のように肩口を押さえて上腕を持ち上げてみます。肩関節だけの可動域は、理論値としては120度。これに、肩甲骨の上方回旋運動の60度を加えて、腕は180度上がるわけですが、腕を上げるときに肩甲骨ごと持ち上げる(挙上運動)動きを加えると、肩関節が十分に動かなくても腕は180度近くまで持ち... -
人工知能とヴァイオリン
グーグル傘下のベンチャーが開発した「アルファ碁」が世界ランク5位のイ・セドル九段に4勝1敗で勝ち越したことは皆さんもご存知だと思います。(毎日オンラインの記事) トヨタのヴァイオリンロボット。なかなかのものですね。 私は囲碁が大好きで、昔は武宮正樹さんの「宇宙流」「自然流」のファンでした。じっくり勉強する時間がなく、なかなか相手もいなかったのでもっぱら新聞の囲碁欄が楽しみだったのですが、武宮さんが出てくると時々ならべてみたりもしていました。関西棋院の新聞での段位判定も初... -
成長期の習慣と手の形
最近ヴァイオリンを始めた方(30代、男性)が新しくレッスンに来られました。ヴァイオリンを弾くために必要身体の使い方を説明していて、ヴァイオリンを構えたときに左手の手首が大きく曲がっていることに気がつきました。実際に楽器を弾くときに、左手を小指側に曲げている人はたくさんいます。 弾いているときはこのように手首がまっすぐであることが望ましい このように手首を小指側に曲げて弾いている人が多い 取り上げた二つの写真は、楽器を弾いているときの左手の状態です。写真はわざと形を作って(壊... -
体を痛めている方のご相談が多いです
今日は、来週の演奏会の練習に、茨城県の守谷市まででかけました。今回はピアノトリオなのですが、日本の歌のアレンジモノ。面白いアイデアがある曲もあります。本番は、聞いている人が楽しくなるような演奏にしたいと思います。 練習の前に、体を痛めている方が相談にいらっしゃいました。いろいろと試してみると、かなり広範囲に問題を抱えていることがわかりました。奏法にも問題がありそうです。少なくとも体に負担をかける弾き方になっていたので、先生とよく相談して、体に無理がない弾き方を模索するように... -
腕を長く使うこと
グリーンの練習の後、「暑気払い」がありました。会場は日比谷のレストラン。立食形式だったので、途中から楽器が登場! ひょんなことから、腕を長く使う話、チェロバージョンになりました。実際にチェロの方を「実験台」にして、音やヴィブラートのチェックです。結果は、やはり腕を長く使うことが相当効果的であることがわかりました。 オーケストラに参加していらっしゃる方たち、みなさん大変熱心なのですが、オーケストラだけだとどうしても個人的な向上が難しい面があります。もちろん、どのような技術でも... -
新たな発見
また、新たな発見です。今日は、「イメージと運動」。人間が運動するとき、どの時点での動きを予想(イメージ)して体を使うか、ということに、大きな個人差があることに気づきました。というか・・・そのことはある程度予想していたのですが、ある一連の動作をひとつずつ分離した運動にしてしまうことが、ヴァイオリンを弾くことに大きな影響があるのです。 これも、ひょんなことから見つけました。物をつかむときに、つかんだ後にする運動をイメージしてつかむ人と、つかむ、持ち替える、という二つの動作に区別... -
新しいテーマ
音程を捉える能力について、いくつかの疑問が生じました。周波数をファクターとして分離できないケースに直面したからです。ひょっとしたら、音楽教育が根底から覆ってしまう可能性すらある問題です、というか、私の推測が当たっていたら、現状の音楽教育が全く無意味になってしまうケースが多発する可能性が高いでしょう。 周波数をファクターとして分離できない、とは、「音程がわからない」ということとは全く異なります。音程の判断に、周波数以外の要素の助けを借りている、ということです。ですから、この方... -
お世話になった先生のお宅にお邪魔しました
今日は、昔一時期お世話になった先生のお宅にお邪魔しました。先生は体を壊されたあと、「一生弾き続けることができる奏法」を研究され、最近ヴァイオリンを教える現場に戻ってこられました。先日お電話をいただき、ヴァイオリンを教えることや奏法についてお話をさせていただくためにお伺いしたのです。二時間あまりのことでしたが、いろいろと興味の尽きないお話をさせていただきました。 先生がそうした奏法を考えられたのは、もちろんご自身が体を壊されてヴァイオリンを弾くことが困難になったということが直... -
オーダーメイド肩当て
今日は、レッスンの後、名古屋のある楽器屋さんのところにお邪魔しました。目的は、「オーダーメイドの顎当てと肩当て」です。肩当てや顎当てについてはずっと不満を持っていました。きちんとフィットする小物を、それほど高価なものでなくできないか、と考えていました。名古屋のある生徒が「肩当てのオーダーメイドを考えている職人さんがいる」と紹介してくれたのです。小一時間ほどお話をして、私がイメージしているものを伝えました。先方もいろいろとアイデアを持っていて、実りあるお話ができました。試作... -
リズムの取り方/拍を大きく感じることと、拍を感じる位置
本来は、ウェブ講座の方に書くべきでしょうね。後で改題して加えます。 きっかけは、カイザーの11番のエチュードでした。ご存じない方のために、簡単に説明します。Es-Durで、拍子は2/4で、八分音符を三連符に分割した形で、スケールと変形が延々続く、というしろもの。このエチュードを弾いてもらうと、どうしても「二連符」になってしまう人が多いのです。名古屋のレッスンでも、見事に二人ほど、はまりました。タタタ、タタタ、と続かずに、タカ、タカ、タカ、となってしまうのです。 これには、いくつかの... -
相談に見える方たち
「サラサーテ」に、体のことを書かせていただいています。そのためなのでしょうか、ここ1、2ヶ月、体を痛めたり、体の使い方がわからない、という方からの問い合わせやご相談が増えています。直接拝見させていただいた方も、メールでのやりとりで済んだ方もいますが、痛感するのは、体の使い方についての認識がまだまだ甘い、ということです。 -
バランスボール
バランスボールを買いました。きっかけとなったのは、先月の「アエラ」の記事です。あるIT企業で、社員の椅子を全部バランスボールに替えた、という記事でした。結果として、腰痛や肩こりが減り、女性社員の生理休暇が激減して、生産性が向上したそうです。面白い記事だと思っていたのですが、私もあやかってみることにしたという訳です。 私は、もともと肩こりがほとんどないので、そのつらさがあまり実感できませんでした。目や内蔵の問題で肩こりをするのでなければ、肩こりは普段の生活を工夫すればなんとかな... -
71歳の新入生!
今月の初めに、71歳の新入生が来られました。ヴァイオリン歴は実質2年くらいですが、とても熱心で、最初からたくさんの質問を持って来られたほどです。これまで、このお歳のレイトスターターを拝見したことがないので、私にとっても勉強になると思っています。 初回のレッスンで、「基本に忠実に教えていただきたい」ということを言われたので、ある意味で「手加減せず」やってみることになりました。体の状態や時間のことを考えると、ゴールをイメージして教えてしまいたい誘惑に駆られてしまいますが、じっくり... -
腱鞘炎の後遺症
何回かあちこちに書いているのですが、私は若い頃に煩った腱鞘炎の後遺症を持っています。恒常的に左手の小指側が小さく痺れているのですが、寒くなると、左手の小指から肘あたりまでの痺れが大きくなります。毎年のことなのでそれなりに付き合ってきたのですが、昨日からかなり酷い痺れが始まりました。ここ数年なかった「重度の」痺れです。少し疲労が溜まっているのかもしれません。例年であれば、肘や肩を暖めたりすると数日で大きな波は治まるのですが、今回は少し手こずるかもしれません。私が生徒の体のこ... -
腱鞘炎の後遺症その後と体のこといくつか
前回の日記に腱鞘炎の後遺症のことを書いたので、たくさんの方にご心配をかけてしまいました。申し訳ありません/ありがとうございました。その後ですが、あまり状態は芳しくなく、珍しくてこずっています。タイミング悪く冷え込みが厳しくなってしまったのも影響していると思うのですが、かなり明確な痺れがとれません。先週のように、一日中痺れが続いているということはなくなったので少し落ち着き始めているとは思うのですが・・・来週からまたしばらくコンサートが続く(11/24、29、12/13、16)ので、今の... -
霊感商法まがいの接骨医の話と こわーいヴァイオリンの先生の話
最近相談にこられた方の「こわーい」話です。この方はまだ二十代前半。仮にNさんとしておきます。 ヴァイオリンを始めて半年ほどの方ですが、部屋に入ってきたのを見ただけで、体が歪んでいることがわかる状態でした。腰を見てみると、案の定、骨盤が極端にずれていて、非常に硬くなっている状態でした。「骨盤をきちんとした方がいいですね」という話をして、すごい話になりました。Nさん自身、体のあちこちに良くない状態を感じていて、ある接骨医にかかっているというのです。その接骨医では、「腰の状態がとん... -
体のこと
現在のお弟子さんの中で、体を痛めて来られた方と自覚がない状態で体を痛めていた方は、合わせて11名います。うち7名はほぼ解決しましたが、4名は現在体の使い方を改造中です。この比率(3割弱)が多いのか少ないのか、他の先生の生徒さんの状況を詳しく知らないので判然としませんが、いろいろと話を聞いていると、体を痛めてヴァイオリンをあきらめた人も少なくないようです。 今までの例だと、(体の状態が直って卒業した人も含めて)、専門家(主に整体)の診察を必要とした人も、体の使い方を調整すること...
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