講習会– category –
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講演はイザイとは・・・しかし、素晴らしい若手の演奏家に出会いました
11日に、大阪の藍野大学で行われた講演会&コンサートに出かけました。 ●心理学と医療と音楽の融合について・・・「イザイの音楽の心理的考察」前半は、藍野大学学長の武田雅俊氏の講演。表題から想像されるものではなく、イザイとは全く無関係の内容に、正直、かなり落ち込みました。表題から期待したのは、・イザイの音楽はなぜ、どのように人に訴えかけるのか、を、音楽的、楽理的ではなく心理学的考察によって読み解く。もちろん、「情緒的」「ロマンティック」などの説明ではなく、「音楽が人にどのように影... -
第16回音楽理論講座
去る10日に、私のスタジオで理論講座を行いました。いろいろなことがあって2年ほど中断してしまいましたが、今年からできるだけ毎月行なうように心がけています。 そもそも、私がこうした講座をやろうと思ったのには、二つの理由があります。ひとつは、音楽理論が普通のアマチュアに取ってとてもとっつきにくいものではないかと感じたことと、レッスンで理論的な話をできるだけしなくて済むように、同じ話ならまとめてしてしまおうと思ったことです。ただでさえ話し好き(というか、説明好き)の私ですから、レ... -
楽曲解説講座
初めての企画として、名曲を解説する講座を行ってみました。曲目は、スプリングソナタの第1楽章とクライスラーの「プニヤーニのスタイルによる前奏曲とアレグロ」です。 こういう企画をやろうと思ったのは、実はかなり前です。レクチャーコンサートをやり始めて、諸事情で続けられなくなってしまった時に、「何か替わりのことができないだろうか」と思ったことがひとつ。自分としては思い入れのあった企画なので、できなくなったことがとても残念でした。もうひとつは、最近、私がやっていることを何とか少しでも... -
第14回音楽理論講座が終りました
21日に、予定通り音楽理論講座を行いました。東北大震災の直後でレッスンのお休みも多く、やろうかどうか悩んだのですが、お休みの連絡が思ったより少なく、思い切って挙行しました。15名の参加者がありました。このような状況で参加された方々の熱意には、頭がさがります。 今日の話の中心は「リズム」でした。 リズムを理解すること(リズムとは何か、ということ)は、実はとても大変です。「リズムが悪い」という指摘が何を指しているのかは、場面によっても全く異なることがあります。そうした混乱を整理して... -
津留崎直紀さんの講座が終了しました
「本番でとちらない僕の練習法」と題した、津留崎直紀さんの講座が修了しました。スタジオがいっぱいになる30人の聴講生に参加していただきました。ありがとうございました。 お話は、リヨンでの33年間の演奏生活で培った練習法が中心。楽譜とどのように向かい合うか、本番までに何をしなければならないのか、気をつけなければならないことは何か、など、実際にチェロを弾きながら、丁寧に解説していただきました。さまざまなエピソードを交えての熱がこもった講座は、予定時間を30分もオーバーして終了。 終... -
柏木真樹音楽スタジオ:音楽理論講座:特別講座のお知らせ
定期的に行なっている音楽理論講座。今回は、津留崎さんをお迎えして、特別編を行ないます。 ● 「本番でとちらない僕の練習法」 ~~ソロ、オーケストラパート、それぞれの練習法を実演を交えて~~ 講師:津留崎直紀 ・2012年6月10日 15時~18時 ・場所:柏木真樹音楽スタジオ(JR山手線/東京メトロ南北線駒込駅徒歩3分) ・講習会参加費:3000円 ・定員:30名 ・講習会後に懇親会を予定しています(会費は4000円前後)。津留崎さんを囲んで、楽しいひとときをお過ごし下さい。 フランスのリヨン国立歌劇場... -
音程講座基礎編終了
1月10日 今日は音程講座の基礎編を行ないました。30名弱の参加で、生徒以外の参加者も8名ありました。4時間の講座でしたが、参加者の皆さんは楽しんでいただけたでしょうか。 今回の講座の内容は、配布した資料に加えて以下のようなレジュメに従って行ないました。 ********************** 【音程講座基礎編/レジュメ】 【1】 音程とは何か (1) 音程の意味・ 音程とは「表情」である・ 音程は音楽の表現のもっとも基本的な要素 (2) 各音程の個性と特徴・ 人間の意識が求める刺... -
音程講座実践編終了
2月11日 音程講座の「実践編」が終了しました。今回も外部参加者を含めて30名以上の聴講生に集まっていただけました。ありがとうございました。 2回連続で行なった今回の講座でやりたかった最大のことは、「音程を理解して判断する」ことの重要性を知っていただくことでした。基礎編ではそのために必要な理論を、今回はそれを実戦的に役立てるために必要になる「経験値の積み上げ方」を理解していただきたかったのです。 3月にアズールのコンサートがあるため、今回の連続講座は2回でまとめる必要があったの... -
大阪でのセルフ・チューニング講習会の様子
11日にはもう一つ、大阪で講座を行いました。坂本音楽スタヂオさんの主催で、『楽器の簡単な調整と音の違いを知る』という講座です。参加者は楽器の調整を行う受講生が11名、聴講生がお二人。私のスタジオ、クロサワバイオリン、と2回にわたって同様の講座を行ってきましたが、今回も楽器の音が大きく変化することを皆さんに確認してもらえました。基本的には、「何が不満ですか?」と質問して、その不満を解決する、というスタンスでしたが、それだけでなく「もっとこうした方がいいと思います」という提案もし... -
音が音楽になる時・・・講習会を行いました
8月28日に、スタジオで第32回音楽理論講座「音が音楽になるとき・・・第1回 総論」を行いました。参加者は19名。14時から19時の長丁場でしたが、まだ話し足りない・・・相変わらず、時間の使い方がうまくありません。ピアニストの筒井一貴さんに手伝っていただき、当初の内容を少し変更して行いました。 音楽的とは何か、を理解していただくために、実際の演奏をたくさん聴いていただきました 今回の講座は、下記の3回の講座を含めた4回シリーズの一環です。 第33回音楽理論講座「音が音楽になるとき2・... -
クレモナでのワークショップ、第1日目終了!!
開会の挨拶をする高橋さん いよいよ、今日からクレモナでのワークショップが始まりました。現地でのコーディネートのために半年間走り回ってくださった製作者の高橋修一さんに、この場をお借りして心より感謝申し上げます。本業の作業が遅れてしまうほど時間を使っていただいて、本当に申し訳ない限りです。また、難解な通訳をこなしていただいたMatteo Rizziさんにも、深く御礼申し上げます。そして、わがままなお願いにおつきあいただいた島村楽器の茂木さんとは、私の浅い知識で不足していることを補強してい... -
ワークショップ本番(9月20、21、22日)
初日のレポートはすでに書きましたが、3日間のワークショップを通じて、実際にやったことや反応などを報告したいと思います。やや長いのですが、ご容赦ください。 初日は、まず、このワークショップを通して理解を共有したいことを説明しました。かなり厳しい表現も使いましたが、製作者の皆さんは真剣に話を聞いてくださいました。ポイントは、 ・クレモナの楽器の多くが魅力的なものではない・その理由の大きなもののひとつがセットアップがきちんとなされてい... -
アンサンブル合宿終了/生徒たちと偉大なる「音楽の虫」との最高の2日間
恒例の山中湖アンサンブル合宿が終わりました。今年は、講師にチェロの津留崎直紀さんをお迎えして、レッスンに、遊びに、と、とても充実した2日間になりました。生徒たちも満足してもらえたのではないかと思います。(写真は、津留崎さんと私以外は加工してあります) そもそも、こんな合宿を始めたのは2004年のことですから、今年はちょうど10回目にあたります。合宿を始めたのは、なかなかアンサンブルをする機会がないレイトスターターにカルテットの体験をさせたい、ということが一番の理由でした。しかし... -
久しぶりの講習会(「音程の間違いは何故起こるのか」)
昨14日、約3年ぶりに音楽理論講座を行いました。参加者は15名。題して「音程の間違えは何故起こるのか」 音程の仕組みや音律の話などは、事前にお配りした2冊の資料を読んで来ていただく、ということで、できるだけ実践に即した講座を心がけました。 そもそも音程を間違えるとはどのようなことか。「イメージはあるけど指がいかない」ということは、音程を間違える主因ではない。そして、音程を間違えたことに気づかないことが多いのは何故か、などを、理解していただくのが目的。数人の生徒に実際に楽器を... -
音楽理論講座「スコアと仲良くなる方法」を行ないました
16日は、音楽理論講座を行いました。題して「スコアと仲良くなる方法」です。珍しく参加者が少なかったのですが、ひとりひとりの反応を確かめながらお話をさせていただきました。 講座はいつもスタジオで行なっています。普段着でごめんなさい(汗) ●資料の内容 【1】初めに/スコアと仲良くなる、ってどういうこと? 【2】楽譜を読む「名人」はどのように楽譜を見ているのか/読譜の最初のレヴェルアップ(1)「楽譜を立体的に見る」とはどういうことか 実例トレーニング:ベートーヴェン「スプリング・ソ... -
クレモナでのお仕事
仕事の話を全然書いていないので(汗)簡単に。書けないこともたくさんありますが、「何やってるの」がわかる程度にご報告いたします。 前回、今回のクレモナ滞在は、9月に予定しているワークショップと小さなコンサートのための準備でした。これから詳細を詰めていくところですが、ワークショップは20日から22日、コンサートは25日に決定です。詳しい情報は、決まり次第サイトでお知らせいたします(サラサーテ誌でも告知いたします)。 イベントのための準備として、2月も今回も、クレモナの製作... -
「楽器の調整」講座が終了しました
昨日、「楽器の簡単な調整と音の違いを知る」と題した講座を行いました。定員20と考えていたのですが、参加者は18名。丁度良い人数で、ぴったり時間通りに終わりました。参加してくださった方、ありがとうございました&お疲れ様でした。 講 座は、まず楽器の音を変化させる要素を、駒、魂柱、テールガット、弦の張り方の4つに分けて解説し、その中で自分でできること、できないこと(技術者にま かせるべきこと)を切り分け、持参していただいた楽器を1台1台、調整していきました。魂柱は(動かせないこと... -
生徒さんたち向けの講習会を再開しました
生徒さんたち向けの講習会を再開しました。今日は、「だれでもわかる音程と音律講座」。昨年「難しい!!」と悲鳴が上がったテーマを、再度、やさしくしたテキストを使って説明しました。前回よりも反応が良かったように思います。これで少し音程を考えられるようになった人が増えたのではないでしょうか。 今回から、一般の参加者も受け付けることにしました。あくまで生徒さん主体ですので、人数に限りがありますが、今回は生徒さん以外の参加が5人ほどありました。内容には満足していただけたでしょうか? 次... -
暇なし
連日の暑さに、少々ばて気味です。みなさんも、体には気をつけてください。 ここ二日ほど、レッスンが珍しく「隙間なし」でした。たいてい、一日に合計1時間くらいは間を空けているのですが、臨時の人が入ったりしてパンパン状態。この暑さだと、さすがにまいってしまいますね。でも、こんなに暑いのに熱心に通ってくださる皆さんには、本当に頭が下がります。理論講座のテキストが終わらず、焦り気味の今日この頃。書き始めると止まらなくなってしまうのが私の悪い癖。すでに50ページになろうとしているのですが... -
講習会が無事終わりました
今日は講習会を行いました。外部からの参加もいただいて、今回も満員御礼です。 この講習会のシリーズは、私にとっていわば「充電期間」のつもりです。今までやってきたことをこの一年間で形に残るようにしようというのも、大きな動機です。そのために、作っている資料も膨大なものになりますが、必ず役に立つものになると思います。私にとっては、日々のレッスンが一番大切なものです。レッスンをさらに充実したものにするためにも、がんばろうと思っています。 -
第6回理論講座の資料作りが大変です
10日の理論講座「ボウイングとフィンガリングの話」の資料作りが大変です。今回は、譜例をたくさん使って、ボウイングとフィンガリングの原則的な部分から、中級クラスの応用まで、かなり詳細に説明するつもりです。内容的には面白くなると思うのですが・・・今回は、参加者が若干少なそうで、まだ余裕があります。興味のある方はどうぞ。 ●10月10日「第6回理論講座、ボウイングとフィンガリングの考え方」 今回も、外部からも含めて20名を超える参加者がありました。みなさんの熱心さには、ただただ頭が下がるば... -
来週は年内最後の理論講座です
グリーンの本番も二ヶ月後になりました。今回も難曲でまだまだ苦しんでいるところです。弦楽器のメンバーが少し増えたので、音はやや安定してきたかもしれません。来月は二度分奏がありますので、少し整理ができるのではないかと思います。 来週は年内最後の理論講座です。内容的にはかなりのものになっていると思いますが、来年もさらにグレードアップしたものを企画したいと思っています。 -
今年最後の理論講座
今回のお題目は、和声の予定だったのですが、積み残しを最初に片付けて、和声はほんの触りの部分で終わりになりました。理論的なことはごくごく簡単なことにとどめ、実践形式で和声を考えてもらうことができたと思いますが、理解した人は半分くらいかな(苦笑)。風邪でドタキャンの人も多かったので、もう一度やらないとダメかもしれません。ともかく、来年は、さらに内容を充実させた講座をやろうと思います。 ****今回の目次************************* 楽曲を演奏するための音楽... -
第五回理論講座
理論講座の第5回です。外部からの参加者は2名(別にアズール3人)だけでしたが、会場は限界です。もう少し大きいところを取る必要がありそう。今回は、とうとう資料が間に合わず、一部は持ち越しになってしまいました。今回のテキストは書けたところだけで、ほとんど書き下ろしで48ページあり、毎月このペースで講座を進めることは困難かもしれません。私自身の勉強にもなっているので、ぜひこのペースで続けたいとは思っているのですが・・・しかし、他のことができていないのが残念です。 内容的には、とても... -
音楽理論講座「楽典の初歩」
楽典の初歩の二度目の講座を行いました。今回は、初めて外部参加がなく、生徒の参加者も比較的少なかったので、10人ほどのこじんまりした講習会になりました。今回のコンセプトは、音名、度数、調性の三つです。 レイトスターターの多くは、なかなか音名や度数が認識できません。それを「覚えられない」と感じている間は、おそらくダメなのだということに、私自身が最近気がつきました。特に、度数を理解するために「半音いくつぶん」などと簡便な方法を採ったり、調性を覚えるのに「最後のシャープは導音」など... -
掲示板回答その2
掲示板からの転載です。第一回目のレクチャーコンサートについてです。 ================= > だんだん生徒ひとりでは、太刀打ちできなくなってきました(当然ですね)。 さて、助っ人が登場するかどうか(笑) >「彼らが生きた時代を突き抜けた勢い」、私にとっては「進化」というより、こちらの方がわかりやすい気がします。(よく‘早く生まれて来すぎた’的な言い方もされますが、それはそうである場合も、無い場合もある。モーツァルトもベートーヴェンも彼らの時代でも、ある種の売れっ子ですもの... -
愛媛での講演会
13日に、愛媛県松山市で講演会を行いました。楽器を弾くためにどのように体を整備したらよいか、楽器を弾くために体がどのように使われているのか、さまざまな奏法を体の運動として捉えることの意味、など、5時間ほど、お話しさせていただきました。 こうした講演会や公開講座などで私が一番困るのは、時間管理です。お話をしたいことが次から次へと出てきてしまうこと、また、一人一人になにがしかの成果を持ってかえってほしいこと、そんなことを考えていると、いくら時間があっても足りないのです。今回は、特... -
弾き合い会
「弾き合い会」なるものをやることは、今回が初めてです。前からやろうと思っていたことではあるのですが、どのようにしたらよいか、なかなかイメージがわかず、今回もいわば「実験」でした。弾いた生徒は13人。忘年会には20人が参加しました。 「弾き合い会の目的は、たくさんあります。人前で演奏することと複数の講評を受けることが第一ですが、それ以外にも、他の人の演奏を聴くことに大きな意味があります。特に、人の演奏を聴いて感じたことと、私たち教え手側の講評を比較し、自分の演奏に対する見方や感じ...
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