レッスン– category –
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アンサンブル合宿@山中湖
恒例のアンサンブル合宿を9月の連休に行ないました。 合宿を始めた当初は、とにかく、レッスンでのデュエット以外の経験に乏しい生徒が多かったので、さまざまな形のアンサンブル(できれば弦楽四重奏)を経験させる、という目的でした。最初のころの生徒の演目を見てみると、ヴァイオリンの3重奏、4重奏や簡単なアレンジもののカルテット、アンサンブルがほとんどです。しかし、続けて参加している生徒たちはどんどんレヴェルが上がり、今年の演目は 1)バッハ「主よ人の望みの喜びよ」 「星に願いを」2... -
ピアノを調律しました
一昨日、半年ぶりに調律をしました。今回は、ちょっと新しい調律師さんにお願いしてみました。うるさいことを言ってごめんなさい・・・ 私のスタジオのピアノは、キルンベルガーの第3に調律してあります。理由は、調性の「色」が見えるようにする(生徒に知ってもらう)ためです。ですから、調律師も限られてしまいます。 ピアノを古典調律にしようと思ったのは、10年ほど前に、作曲家・ヴァイオリニストであった故玉木宏樹さんの事務所にお邪魔したことがきっかけでした。チェンバロの調律は20年前からやってい... -
もうすぐ発表会
毎年恒例の発表会を、今年も5月5日に行ないます。昨年は震災の影響で中止になってしまったのですが、今年はたくさんの生徒(全体の4割りほど)が参加して行なわれます。初出場の生徒も多く、どんな発表会になるか楽しみです。 CONSONO21 発表会 2012年5月5日 新宿区四谷区民ホール 12:30 開演予定 (画像は、演目と順番だけのチラシです) 発表会は、教室の最大の行事です。最初に発表会を行なったのは、もう20年ほど前ですが(先生数人で合同で行ないました)、現在のような形になってからは、今年で... -
2012年の発表会を終えて
5日に、無事に発表会を終えることができました。今回は25組27人の生徒が出演し、演奏時間7時間に及ぶコンサートになりました。ご来場下さった方には、深く御礼を申し上げます。 以下に、発表会のプログラムのご挨拶を引用します。(ちなみに、プログラムは20ページ/苦笑。生徒の紹介やら楽曲解説などがたっぷりの、保存版です) *************************** 本日は、ご来場下さいましてありがとうございます。 昨年、東日本大震災の影響で発表会を中止したこともあ... -
楽器のメンテナンスと思い込み
1月30日 タイトルを見て、楽器のメンテナンスの仕方を期待した方、ごめんなさい(笑)。最初に謝っちゃいます。 昨日は名古屋のレッスン日。名古屋のレッスンは午後になると皆さんが揃うので、共通の話題で結構盛り上がります。体の使い方や音楽の理論のことなど、一緒に話すと一度で済むことも多く、時間を有効に使うことができます。昨日も、体の使い方や頭のトレーニングをみんなであれこれと考えたりする時間がありました。 ある生徒のボウイングを見ていた時のこと。音の立ち上がりがはっきりしないので、... -
スコアを読むことで知る耳の能力
先週、ある生徒が一週間連続でレッスンを受けました。レッスンと言ってもヴァイオリンのレッスンではなく、「音楽一般」のレッスンです。曲の構造や楽譜の読み方などにとても興味を持っていて、「休暇を取ったついでに」集中的に講義をして欲しいとお願いされたのです。普段のレッスンや理論講座ではできないことをできるだけ丁寧にやってみようと思ってお引き受けしました。 音楽史の学び方、スコアの読み方などの講義をしていて、この生徒が「音を平面で聴いている」ということがよくわかりました。そこで、後半... -
名古屋でアンサンブル…ができるか?
名古屋のレッスンを始めてから5年がたちました。生徒さんたちもそれぞれたくさんのことを学んで、さまざまに変化しています。レッスン自体は各人のペースに合わせて進んでいるのですが、名古屋でチャンスがないのがアンサンブル。東京の生徒は、アズールやその他のオーケストラなどがたくさんあり、私もよく事情を知っているので、生徒さんに合わせて紹介することもできるのですが、名古屋ではそういう訳にはいきません。 私が、「名古屋でも「アズールの名古屋版」ができれば良いと思っている」という話をすると... -
アンサンブル発表会@日立
今日は、いつもボランティア・コンサートを一緒にやっているKEI先生の、日立教室での発表会のお手伝いにいきました。発表会、といってもちょっと形式が普通ではなく、午前中から2時半までは子どもとアンサンブルの練習。3時〜その成果を発表する、というかたちのものです。子どもとのアンサンブルは、KEI先生のお弟子さんやKEI先生のお仲間のピアノの先生の生徒さんたちと毎年何回か行なっていますが、私はとても楽しみにしている企画です。 幼稚園児から高校生まで10人の子どもたちとのアンサンブル。子ども... -
名古屋の忘年会とアンサンブル
年内にもう一度レッスンはあるのですが、今日は練習が早く終わらねばならない(会場が18時まで)ため、一足早く忘年会。会場は、名古屋市内の「ラ・マルミット」というビストロです。 今年は、新しく1人生徒さんが加わりました。ヴァイオリンは初めて2年ほどですが、過去にマンドリンをじっくりやられた経験があり、かなりのアドヴァンテージがある上にとても熱心な方。仕事が忙しく練習時間が取れないことが悩みですが、理解力もあるので、かなり面白くなるのではないかと思います。この方、お酒が入るとさらに... -
スタジオを引っ越しました
突然のことですが、レッスンスタジオを引っ越す必要が生じ、11月23日に引っ越しが完了しました。私としては、以前のスタジオでも十分に贅沢だと思っているのですが、カルテットができる広さではなく、できれば引っ越したいと思っていたのは事実です。しかし、近辺(山手線駒込駅周辺)の家賃相場を考えると、(防音設備なども必要になりますので)これ以上広いところは当面無理だろうと考えていました。しかし・・・ 詳しい経緯を書くことはできないのですが、現在使っているスタジオを来年の1月には明け渡さ... -
新しいスタジオ
先月の23日に引っ越しをした新しいスタジオです。広さは以前の約3倍。アズールの練習くらいならできそうな広さです。 スタジオは7Fで眺望がとてもよく、晴れていると明るくてとても気持ちが良いのです。もうすぐできあがる東京新名所、「東京スカイツリー」もよく見えます。 レッスンをするときの私の場所です。せっかく広いスタジオなのですが、パソコンが乗った机とバランスボール、後には楽譜棚とコピー機という構造は変わりません。すぐ横にピアノ、右手前にはチェンバロ代わりに使っているキーボードが置... -
2010アンサンブルセミナー1(事前練習会)
[8月29日の日記] 毎年行なっているアンサンブルセミナーですが、今年から少しスタイルを変えることにしました。 6年前にこのセミナーを始めたのは「カルテットなどの室内楽をできるだけ良い状態で経験してもらう」ことを目的としていました。ですから、数人のプロとベテランのアマチュアの「トレーナー」陣の中に、レイトスターターの生徒が入ってカルテットをする、ということが基本形でした。合宿では、2〜3時間の練習時間を取り、最後に小さな発表会をしていました。 最初の数回は、この形でほとんどの人が... -
子どものためのアンサンブルセミナー@守谷
3月28日と30日に、守谷市で好例の「子どものためのアンサンブルセミナー」がありました。今回はチェロを交えてのトリオもありました。すでに3、4回参加している子どももいて、少しずつ変化もあってとても面白く行なうことができました。 28日は、ヴァイオリンとピアノのデュオが3人、トリオが5人の計8組、30日はデュオだけで5組です。 全体としては、回数を重ねている子どもたちは、反応も早く、表情も豊かになっていきます。かなり際どいこともやってみるのですが、いつも子どもたちの意外な反応の良さ... -
2010年門下生発表会のタイムテーブル
毎年5月に門下生の発表会を行っています。 今回は事前にタイムスケジュールをお知らせしようと思います。基本的に曲は全楽章なので長丁場ですが、興味のある方はいらしてください。 [日程] 5月4日(火)[会場] 新宿区 四谷区民ホール(四谷区民センター9F) ▶Googelマップで場所を確かめる[開演] 14:15(予定) 《 プログラム 》 0 **(前座)環SQ ** 1 14:15〜 マザ 小さな二重奏op.85-3 2 プレイエル 6つの二重奏op.8-2 3 ハイドン 弦楽四重奏op.76-2「五度」 4 ベートーヴェン ピアノ三重奏op.11... -
発表会を終えて
[5月15日の日記] 早いもので、発表会が終わって10日が過ぎてしまいました。遅くなりましたが、ご来場下さった方々へ御礼を申し上げます。 今年のプログラムはこのようなものでした。いつものプログラムにある、デュエット、チェンバロ/ピアノとのアンサンブル、弦楽オーケストラとのコンチェルトの他に、カルテットやピアノトリオを演目に加えることができました。 このような形の発表会を始めてから7年になりますが、今年は私にとってひとつのターニングポイントではないかと思っています。私のトレーニング... -
100613KEI先生の発表会
だいぶ時間が経ってしまいましたが・・・ この日はKEI先生の発表会でした。KEI先生は、日立市と守谷市に教室をもっていて、今回は日立教室の発表会。これまでもちょくちょく出演させて頂いていましたが、今回はメインがピアノトリオです。子ども達とピアノトリオをやる、というのがコンセプト。一週間前に一度合わせのレッスンをして、比較的ゆっくり当日のリハーサルを行って、コンサート本番です。 何度か書いていることですが、私は子どもとのアンサンブルが大好きです。子ども達はひとりひとりが全く反応が違... -
久しぶりの講習会(「音程の間違いは何故起こるのか」)
昨14日、約3年ぶりに音楽理論講座を行いました。参加者は15名。題して「音程の間違えは何故起こるのか」 音程の仕組みや音律の話などは、事前にお配りした2冊の資料を読んで来ていただく、ということで、できるだけ実践に即した講座を心がけました。 そもそも音程を間違えるとはどのようなことか。「イメージはあるけど指がいかない」ということは、音程を間違える主因ではない。そして、音程を間違えたことに気づかないことが多いのは何故か、などを、理解していただくのが目的。数人の生徒に実際に楽器を... -
2013年を迎えて/今年を大きな進化の年とするために
2013年になりました。時が経つのは速いもので、ミレニアムからすでに干支が一回りしてしまいました。昨年も、多くの方々に助けられて、無事に1年間、仕事を続けることができました。私を支えてくださったすべての方に、この場をお借りしてお礼を申し上げます。今年も、昨年より一層よい仕事ができるようにがんばりたいと思っています。変わらぬご厚情のほど、よろしくお願いいたします。 思えば、リーマンショック、東日本大震災と、音楽業界にとっては「超逆風」が続きました。音楽之友社の経営難、レッスンの友... -
体罰について思う/スポーツ界だけの問題だけではない・・・指導者の想像力の欠如
体罰を受けた生徒が自殺し、ニュースワイドショーなどでは「体罰反対」の報道が溢れています。体罰容認派として有名だった橋下大阪市長まで「考えが甘かった」と、体罰反対の姿勢を明らかにしています。(「脱原発」もあっさり放り出した橋下市長です。今回の「体罰反対」も世論を気にした人気取りの思いつきでしょうから、そのうち「撤回」するのじゃないかと思いますが。)今回の報道を見ていて愕然としたのは、「負けると殴られる。失敗すると殴られる」という生徒の証言でした。負けたことを、自分の指導が悪... -
カルテットのレッスン
私の教室では、定期的にカルテットのレッスンをしています。ベテランのヴィオラ、チェロにお手伝いしていただき、生徒が一人加わる、という形です。ちょっぴり贅沢ですが、最初にする経験はできるだけよいものの方がいい、というのが私の考え方。 弦楽器の面白さは、やはりアンサンブルをやらないと半減してしまいます。大人になってから楽器を始めた生徒は、なかなかアンサンブルのチャンスがありません。楽器を始めて、できるだけ早いうちからアンサンブルを経験してもらうように、このような形のレッスンや合宿... -
成長期の習慣と手の形
最近ヴァイオリンを始めた方(30代、男性)が新しくレッスンに来られました。ヴァイオリンを弾くために必要身体の使い方を説明していて、ヴァイオリンを構えたときに左手の手首が大きく曲がっていることに気がつきました。実際に楽器を弾くときに、左手を小指側に曲げている人はたくさんいます。 弾いているときはこのように手首がまっすぐであることが望ましい このように手首を小指側に曲げて弾いている人が多い 取り上げた二つの写真は、楽器を弾いているときの左手の状態です。写真はわざと形を作って(壊... -
いろいろ
病気で一月ほどお休みされていた方が久しぶりにお見えになりました。思ったより元気そうで、一安心です。筋力などが若干落ちてはいますが、お休み前にやっていたこともほぼ問題なく再現できそうです。練習ができないと後戻りしてしまうことはありますが、きちんと積み重ねたことは、そんなに簡単に忘れるものではありません。 今日はもうひとつ、音大に行っている卒業生が久しぶりにいらっしゃいました。あれこれと、遅くまで話し込んでしまいました。理想と現実のギャップにやや戸惑っているようですが、しっかり... -
暇なし
連日の暑さに、少々ばて気味です。みなさんも、体には気をつけてください。 ここ二日ほど、レッスンが珍しく「隙間なし」でした。たいてい、一日に合計1時間くらいは間を空けているのですが、臨時の人が入ったりしてパンパン状態。この暑さだと、さすがにまいってしまいますね。でも、こんなに暑いのに熱心に通ってくださる皆さんには、本当に頭が下がります。理論講座のテキストが終わらず、焦り気味の今日この頃。書き始めると止まらなくなってしまうのが私の悪い癖。すでに50ページになろうとしているのですが... -
帰りの新幹線が止まって
今日も音楽の話とは直接関係ない話がメインです。名古屋のレッスンの日だったのですが、帰りの新幹線が止まって、名古屋駅で立ち往生。久しぶりに、特急券代の払い戻しを受けました(もっとも、タクシー代と飲み代で赤字ですが・・)そのときのことです。 運転が再開されてもすぐに乗れそうになかったので、大名古屋ビル裏手のバーに。ヴァイオリンの生演奏をやっていたので、引き込まれてしまったのです。面白いヴァイオリニストとヴォーカリストにお会いして、楽しい話ができました。またお会いできると楽しそ... -
入院中もボウイング練習
今日は、体の不調で一月半ほどお休みしていた方が久しぶりに見えられました。突然の入院で、大変な思いをされたようですが、ボウイングを拝見してびっくり。私のレッスンを受け初めてまだ8ヶ月目の方なのですが、腕の運動がほとんど壊れていないのです。入院で筋肉が落ちてしまったために、弓を持つ状態がやや不安定になったことが残念ですが、腕の運動のバランスは入院前とほとんど変化がありません。「すごいですね」と声をかけたら、なんと・・入院先に弦を入れるパイプケースを持ち込んで、シャドウボウイン... -
名古屋に通い始めて一年が経ちました
早いもので、名古屋に通い始めて一年が経ちました。最初は続くのかどうか不安もありましたが、「名古屋組」の熱心さに引っ張られて、どうやらしっかりと定着したようです。 以前にも書いたのですが、名古屋のレッスンは毎回「グループ個人レッスン」状態です。全員がほぼ一日かけて、自分のレッスンを受け、他の人のレッスンを見学し、一緒にできることをやり、人の前で弾き、反省する(飲む、とも言います)、という状態なのです。話ができることが格段に増えますし、生徒さんたちのつながりもとても上手く行って... -
名古屋のレッスン日
名古屋のレッスンは、とても楽しい時間です。お昼過ぎには全員が集合してお互いのレッスンを見学する習慣が、もう半年以上続いています。他人のレッスンを見学することは、いろいろな意味で勉強になりますし、私としても、一つのことを全員に伝えられるという利点があり、現状はとても満足いくものになっています。難点は、東京の生徒さんたちと違って、アンサンブルを経験するチャンスが少ないということです。 今回の合宿は、名古屋の生徒さんたちにもとても好評でした。アンサンブルの楽しさを体感されて、これ... -
山中湖のアンサンブル合宿
今日から二泊三日で、アズール有志、名古屋の生徒さんたちと、山中湖のペンションセロでアンサンブルの合宿です。アンサンブル合宿は、昨年試験的に行ってみてとても好評だったのですが、今年は実は時間的な問題で諦めていました。しかし、アズールの有志がどうしてもやりたい、ということで、名古屋の生徒さんたちを加え、なんとか調整をして、合宿ができることになりました。 レイトスターターのみなさんは、アンサンブル、特にカルテットなどの人数の少ないアンサンブルがとてもハードルが高いものだと思ってい... -
合宿終了
二泊三日の「ハードな」合宿が終わりました。昨日は、二日間の練習の成果を、ペンションのホール(とても素敵なホールなんです)でアンサンブル大会を行いました。カルテットやレッスンでのデュエット以外のアンサンブルが初めて、という名古屋組も、アズールでの弦楽合奏以外のアンサンブルが初めて、というメンバーも、全員がカルテットなどを楽しみました。 昨年もそうでしたが、カルテットなどの「少人数の」アンサンブルをみなさんが弾いているところを見ていると、本当に楽しそうです。特に練習を見ていると... -
発表会を終えて(2004年)
5月1日に発表会を行った。これまで、他の先生と合同でやったり母親のピアノ発表会に便乗させてもらったことはあったが、独立した発表会を行ったのは初めてだ。発表会というものに出演した経験は幾度と無くあるが、自分の生徒だけの演奏会というものは、やはり非常に緊張するものだった。 当日までの忙しさは、これまで経験したことのないものだった。通常のレッスン以外に、 オーケストラとの合わせやピアノ合わせが入る。事務的なことは生徒側の幹事たちがほとんどこなしてくれるものの、やはり打ち合わせやプ... -
名古屋でのレッスンは公開レッスンのよう
月二回の名古屋のレッスン日。名古屋の生徒さんたちは非常に熱心で、ほとんどの人たちが他の人のレッスンもずっと見学しています。毎回、内輪の公開レッスンのような状態。他の人のレッスンを見学することはとても勉強になると同時に、教える方としても皆さんに一度に説明できることも多く、とても効率の良いレッスンにすることができます。それだけではなくもう一点、体の状態をその場で比較できるという大きな利点があるのです。 今回もいくつかのことで皆さんの体の使い方を比較することができました。肘から先... -
5弦のエレクトリックヴァイオリン
名古屋のレッスンは、毎回何か面白いことが起こります。今回は、生徒さんの一人がバンドで使っているというエレクトリックヴァイオリンを持参でのレッスン。アコースティックにピックアップマイクをつけて真似事をしたことはありますが、ちゃんとした5弦のヴァイオリンを弾くのは、私も初めてです。 サイトやストリング誌にサイレントヴァイオリンのセンサーの話を書きましたが、今回引かせていただいたものはセンサーが駒の下ではなく横についています。つまり、縦方向以外の振動も捉えるわけで、これなら子音も... -
ホール打ち合わせ
今日は、発表会のホールで担当者と打ち合わせです。昨年も使わせていただいたホールですので、手順はわかっていて、それほど時間がかからずにすみました。 ピアノの調律について、「今年は平均律でいいんですか?」と聞かれて苦笑。実は昨年は「キルンベルガーにしたい」とだだをこねたのです。玉木さんのところで経験してから、是非生徒たちにも体験させたかったからです。結局、費用とリハーサルの時間の関係で断念したのですが、担当者の方にはしっかり覚えられていました。 打ち合わせをしていて、大変なこと... -
05年度発表会
いよいよ発表会当日です。朝方に雨が落ちていましたが、午後にはやんで、助かりました。お天気が悪いと、何となく気分が晴れませんよね。 10時半に調律が終わると、すぐにリハの開始です。今回は弦オーケストラのバックでのコンチェルトが無いのですが、チェンバロを使うためにその調整などにも時間がかかります。多少余裕を持って時間を計算していて正解でした。生徒のリハには、一通り演奏した後で一言ずつコメントをする時間を取ることが出来ました。 時間ぎりぎりに飛び込んできた生徒もいましたが、総じてリ... -
子どものためのアンサンブルセミナー「初めてのアンサンブルレッスン」
茨城県守谷市で、小さな公開レッスンを行いました。題して「初めてのアンサンブルレッスン」。ピアノで練習している曲(ブルグミュラーやバスティンの教本、バッハやモーツァルトの易しいアレンジもの)に、ヴァイオリンのオブリガートをつける形が中心です。 こうした試みは、実はKEI先生のところで10年程前からやっていました。大人になって音楽を仲間と楽しむためには、他の楽器をアンサンブルができる能力が必要ですが、ピアノを練習している生徒さんたちは、めったなことでは他の楽器と触れ合うことができま... -
一からスタートする新入生
今日は、一からスタートする生徒さんの楽器を見に、都内の楽器屋に行きました。お目当ての楽器はあったのですが、そこでまたまたお買い得の楽器を発見! ドイツの有名メーカーの企画品なのですが、これも15万ほどの定価でとてもヴァイオリンらしいものです。サラサーテの記事を書くための取材をして以来、導入用の楽器の目利きがかなり変わったかもしれません。一度のたくさんの種類を比べてみることは、やはりとても効率よく学べます。 新しく始められる生徒さんを教えるときは、とてもわくわくするものです。生... -
リズムの取り方/拍を大きく感じることと、拍を感じる位置
本来は、ウェブ講座の方に書くべきでしょうね。後で改題して加えます。 きっかけは、カイザーの11番のエチュードでした。ご存じない方のために、簡単に説明します。Es-Durで、拍子は2/4で、八分音符を三連符に分割した形で、スケールと変形が延々続く、というしろもの。このエチュードを弾いてもらうと、どうしても「二連符」になってしまう人が多いのです。名古屋のレッスンでも、見事に二人ほど、はまりました。タタタ、タタタ、と続かずに、タカ、タカ、タカ、となってしまうのです。 これには、いくつかの... -
秋の小さな発表会
春の発表会に出られない人が多く、秋にも演奏会をやる必要が生じたために、ことしから年に二回の発表会を行うことになりました。秋のシーズンまっただ中で、3年続けて春の発表会で使っているホールが取れず、私の地元の公共施設のホールで、比較的こぢんまりしたかたちで行うことになりました。当初出演を予定していた生徒が、やはり6人ほどでられなくなり、春とはうってかわって短め(それでも3時間半ですが・・)のコンサート。例によって、アズールと環SQも演奏しました。 「お客さん、いないだろうなぁ」と... -
2007年を迎えて
21世紀になって、7回目の年が明けました。今年はどんな年になるのでしょうか。みなさんにとって、今年が思い出に残る良い年になりますように。 私にとって2006年は、とてもめまぐるしくもあり、いろいろと得るものも多い年でした。おかげさまで、多くの生徒さんにも恵まれ、充実した一年だったと思います。今年は、さらにみなさんにとって役に立つ教えてとなれるように、精進したいと思います。 今年の最初の問題は、アシスタントのことです。現在、二人のアシスタントの先生にお手伝いしていただいているので... -
アイネ・クライネ・ナハトムジーク
今日のレッスンで、モーツァルトのことが話題になりました。モーツァルトの音楽ほどさまざまに語られてきたものも少ないでしょう。アズールも今「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を練習していますが、5月の発表会でも、モーツァルトを弾く人が出てきそうです。そんなわけで、ちょっとモーツァルトの話を。 モーツァルトの音楽は、弾いているととても自然です。オーケストラで弾いていても、素敵な指揮者と演奏すると、何のストレスも感じずに弾くことができます。音楽の進行がとてもスムースなのです。以前、... -
アンサンブルセミナー06
恒例の、生徒さんたちのアンサンブルセミナーが、16〜18にちの日程で、山中湖のペンションセロを借り切って行いました。一年一回の恒例行事にして3回目ですが、今年もとても楽しく終了することができました。 今年のコンセプトは、「トレーナーとカルテット」です。生徒14人に対してトレーナー8名という、かなり贅沢な条件の中で、トレーナー三人に生徒一人という編成のカルテットを、参加者全員に経験してもらうことができました。トレーナーは、私とアシスタントの先生、関西で活動しているヴィオリスト兼バロ... -
安価な防音ルーム
生徒の一人が、防音ルームを買うことになりました。東京の住宅事情では、きちんと練習するのはなかなか難しいので、防音ルームも一つの選択肢であることは確かです。しかし、ヤマハのアビテックスなどの値段を見ると、あまりに高い。これなら、月に家賃が2、3万高くても、音が出せるところに住む方が良いのではないか、と思ってしまいます。そんなわけで、私自身は、防音ルームを入れることを本気で考えたことはありませんでした。ところが、生徒が今までの大メーカーの防音ルームよりかなり安いものを見つけて... -
ピアノが欲しい
レッスンするのにはとてもよい環境のスタジオですが、経済的事情で(苦笑)、まだピアノがありません。アップライトを入れるスペースはあるのですが、導入されるのはいつになることやら? というわけで、どうしてもピアノが必要なレッスンは、近くの施設を借りることができた時にまとめてやることになります。今日も二人ほど、ピアノ付きのレッスンをしました。 基本的に、レイトスターターのレッスンで曲をやるときには、初めのうちはできるだけ私とのデュエットをやるようにしています。ピアノには音程の問題が... -
ピアノの調律/きるんべるがぁ
先々週、スタジオのピアノを調律しました。搬入してから半年以上調律をしていなかったのでボロボロの状態でしたが、ようやく、希望する調律をしてくださる方を見つけ、キルンベルガーに。ベートーヴェンの使っていた調律法です。以前、「純正律は世界を救う!」の(苦笑)玉木さんの事務所にお邪魔した時、キルンベルガーに合わせて弾いたスプリングソナタを、生徒の皆さんにも体験していただこうという魂胆です。レッスンに生徒さんが来るたびに、ピアノを聞かせることに・・ まず、各調のドミナントを聞かせます... -
掲示板回答 その1
掲示板から興味深いものやためになりそうなものを転載します。 ================ BARAさん 投稿、ありがとうございます。非常に高度なテーマで、たくさんの問題を含んでいますので、私の回答だけが「正解」だと思われないようにしてください。 まず、「エロイカ」の冒頭のEs、Bを、純正に調弦したヴァイオリンのピタゴラスのEsで取ることはあり得ません。普通は、ヴァイオリンでハーモニーになるように、Es、Bを高く取ります。それ以前に、オーケストラでは、ヴァイオリンのチューニングを純正に(ピタゴラスの五... -
掲示板回答その3
掲示板回答から、興味深いものやためになりそうなものを転載します。 ====================== > チューニングを平均律でするというのは他の楽器との関係でしょうか? 他の楽器との関係/調性の問題、です。 あちこちで書いていますが、平均律にチューニングすることは、耳ではほとんど不可能です。「ほぼ平均律」に合うだけです。ただし、純音ではなくヴァイオリンなどの場合、さまざまな響きの特性によって、この「ほぼ」という間隔は非常に微小な範囲に入ります。純正の響きは理解しやすいのですが、それを... -
子どものためのアンサンブルセミナー08
茨城県守谷市の国際交流セミナーハウスで、子どものためのアンサンブルセミナーを行ないました。4人の先生に習っている、幼稚園の年中組から中学生までの11人のピアノの生徒さんと、一日かけてアンサンブルの体験レッスンをしました。子どもたちとのアンサンブルは、以前からおもしろがってやっていたものです。一時期は、毎月のようにやっていたこともありますが、久しぶり(2年ぶりくらいか?)の催しでした。 子どもたちとアンサンブルをするときに私がいちばん心がけることは、「アンサンブルは誰かに合わせ... -
発表会2009の感想
今年も発表会が無事終りました。この形の発表会もすっかり定着したようです。不思議なことに、コンチェルトやチェンバロの希望者の数が概ねこちらがわの意図通りに収まるようになりました。生徒が推し量ってくれているでしょうか(笑)。 今年は「有名な曲を室内楽に編曲して使うという」新しい試みも少し行なってみましたが、生徒さんにも聞いている人にも好評でした。これからもマンネリ化することがないように、私自身もあれこれと考えながら発表会を作って行こうと思っています。 ***** プログラ... -
コンチェルト発表会2009
当初のエントリーから脱落者が多く、結局とても出演者が少ない発表会になってしまったのは残念でしたが、参加者はみなさん、とても充実した時間を過ごせたのではないかと思います。 こうした発表会を定期的に行なうことには、多くの難しさがあります。準備期間が長い(会場をとるのにも1年前から)ために、予想がつかないことが起こってしまう可能性が高いからです。特に、昨今の経済事情の悪化は、私の生徒にも大きな影響を受けてしまった方が残念ながら少なくありません。 音楽は本来「プラスアルファ」のもの... -
71歳の新入生!
今月の初めに、71歳の新入生が来られました。ヴァイオリン歴は実質2年くらいですが、とても熱心で、最初からたくさんの質問を持って来られたほどです。これまで、このお歳のレイトスターターを拝見したことがないので、私にとっても勉強になると思っています。 初回のレッスンで、「基本に忠実に教えていただきたい」ということを言われたので、ある意味で「手加減せず」やってみることになりました。体の状態や時間のことを考えると、ゴールをイメージして教えてしまいたい誘惑に駆られてしまいますが、じっくり...
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